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23 sugar,lemon,eden

友人の劇作にインスパイアされて文字が並びましたが使いどころがないので供養しておきます。

廊下の窓から見下ろす あの花が好きなあなたに
見惚れているのです その横顔を憶えるのです
街路樹の隙間に植わるあの花に気を取られる君
ゆるく繋いだ指からは温もりを欠片も感じない

切り離した愛情を 体で繋いで閉じ込めて

どれだけ体を重ねても 溶け合わない細胞を
恨めしく思うばかりでもう 涙が止まらない
どれだけその手を握っても その瞳には映らない
僕は枯葉も舞わぬ荒地へ囚われた看做し子のようだ

「ありのままの君が好き」と貴方は呟くの
「私はとうに私じゃない」と彼女は嘯いた

切り取った愛はどこに貼り付けられるだろう

「裏庭のあの花が好き」なら私も好きでいよう
二人のガラス玉には同じ美しさが映るから
名も知らぬあの花に僕は 心動かされない
曰く花言葉は''彼女の名前''だというけれど

正常な性情は誰の神経の常識?

誰の血も継いでいない 私達がアダムでイブね
狂乱に奪われた恋心にはただ強い風当たり

睡蓮の花が咲く 君の魂はどこにいる?
堕天使の慈悲に泣くのは誰が適してる?
切り刻まれた青春の綻びが燃え出して
灰にむせ返る 肺まで届く 名もなき花の毒

切り取られた愛の跡にはもう
何も生まれはしない

一人称が二人分ありますが二人の間にもう一人います
なにがなんだかですねこれはさすがに