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29 今年の漢字

「再」


今年最初のできごととして、イエローモンキーの再集結とデヴィッド・ボウイの訃報が報じられました。
1月8日、デヴィッド・ボウイにとっては誕生日でもあるし、イエローモンキーにとっては最後のライブをした日でもある。(2004年12月28日に「JAM」をプレイしてはいますが、正式に開催されたコンサートとして)
ボーカルの吉井和哉はなにかにつけ「1」と「8」に縁のある人生を送っている人で、今年の申年は特に強烈だったに違いない。8日の再集結発表の2日後にデヴィッド・ボウイの訃報が報じられることとなる。
当時の吉井和哉の心境たるや心中察するに余りあるものがあり、事実最初に出したコメントが「意味がわかりません」というこの後どうなるかならないかファンはハラハラと見守っていた。

訃報はこれだけにとどまらない。

イーグルスグレン・フライ、アース・ウィンド・アンド・ファイアのモーリス・ホワイト、キーボード奏者のキース・エマーソンビースティ・ボーイズのジョン・ベリー、スーサイドのアラン・ヴェガ、これも世間を驚かせたプリンスなど、音楽界だけで見ても錚々たる面子がこの世を去っている。
またハリー・ポッターシリーズで最重要人物のひとりであるセブルス・スネイプを熱演した、俳優のアラン・リックマンも今年天に召されたうちの一人。
イエローモンキーファンとしては「バラ色の日々」「聖なる海とサンシャイン」を手掛けたプロデューサー、朝本浩文の逝去
も記憶に新しい。

死とは新たな旅のはじまりなのかもしれない。
吉井和哉が近年リリースした中でも大事にしている楽曲「ボンボヤージ」、旅立つ祖父から孫達へ向けたイメージだという船出の歌である。

生活を変えざるを得なかった人達もいる。

今年最初にして最大の芸能スキャンダルといえば、ベッキーゲスの極み乙女川谷絵音の不倫報道だろう。とかく川谷サイドに関してはあまりにもよく出来たエンターテイメントにすら思えるマテリアルが揃っていて、この当時渋谷のセンター街でよく流れていたのは「ロマンスがありあまる」だし、報道直前にアルバムのリードトラックとしてよく流れていたのが「両成敗でいいじゃない」でそのアルバムのタイトルが「両成敗」。しまいには「ゲス不倫」という語呂バッチリな造語まで週刊誌に作られ、以後年内の不倫騒動にはしばしば「ゲス」の文字がつきまとった。ベッキーがタレントとしての好感度がずば抜けていたことからこの件については長く尾を引いたわけで、そういえばアルバムには「続けざまの両成敗」という曲も収録されている。

ベッキーにせよ川谷にせよそこまでやらんでも、というくらいの社会的制裁を長きに渡って受け続け(公私分離が完全には不可能な芸能界における責任云々のことはもちろんあれど)、二人とも、いや川谷の元嫁もだが、新しい生活へのスタートを余儀なくされたであろう一件だった。

余儀なくされた新しい生活、というと熊本地震インパクトも強烈だった。
近年に3.11という未曾有の大災害があったためか、当時のノウハウも活かされ、津波原発などの大規模な二次災害こそなかったとはいえ、大雨による被害者の増加もあり、今なお被災者の避難生活は続く。
首都圏も他人事ではなく、実際に起きている問題としてこの熊本地震により工場が止まり、インフルエンザワクチンの製造に大きな支障が出ているという。
このペースだと復興五輪に辿り着けるのかという不安もよぎったりよぎらなかったり……

件の東京五輪も初回の1964年から実に56年ぶりに再び開催の運びとなる。当時行われていた種目はすべて行われるそうだ。
ちなみに「東京五輪なのになんで宮城?」という疑問もあるにはあるだろうが、リオ五輪ではサッカーの予選がリオから2,800km離れた場所で行われていたりもしたわけで、例えるなら「沖縄五輪で一部種目が札幌会場」だった、とかそんなレベルの距離感である。東京~宮城間なんてカワイイもんだな。

あとは大統領選とかありました。大方の予想が気持ち良いくらい外れてトランプが当選。隠れトランプがどうのと連日報じられていましたが、アメリカですらももはや自由に意見を表明できない国なのですね。なんかイメージが変わりました。
そういえばこの辺りの話で取り沙汰されたポリティカルコレクトネスなんてもんに拘ってたのは中学生の頃くらいかもしれない…

さてトランプ大統領になるもんでアメリカもまた新たな時代を迎えようとしています。ここでこじつけの「再」につながるわけですよ。
ねえ、日本はどうなっちまうのか。最低賃金1,000円を目指すなんてブルドッグさんは言ってますが、世界的に見たらまだまだ日本の賃金は安いし1,500円はないと厳しいというのに1,000円ですら日本企業に支払えるだけの力があるのか疑問だって言いますからね。アメリカの経済や雇用はトランプによって回復はするでしょうが、日本はどうなってしまうのか。月末金曜15時退社は消費対象となる小売・サービスにはなんの意味も成さないどころか無闇に忙しさばかり加速させるのでは。消費しろったって給料上がるわけでもないしねえ。あと月末は忙しいですよね。サービス残業増えるわ~なんて言ってる会社員もちらほら…
労働問題絡みで言うと客の傲慢に応え続けたことによるブラック化っていうのがありますが、ロイホの終夜営業中止なんかは客への媚びへつらい商業からの脱却って感じで良かったですねー。欧米には「18~20時の間には店閉めろ」っていう「閉店法」なんてもんがあるらしいですよ。客の方が立場が上とか思ってる糞客を一蹴して生活を豊かにできる名法ですね。

薄っぺらいことばかり言ってるのはニュースとかあんまり見てないからですよ。下手に政治語りをすると学が無いのがバレるという好例です。政治トークなんか年頃の女の子は興味無いので外で話すのは特にやめましょう。ちなみに日本人が政治に興味無いのはリーダーを選べないからだと思うわ。


てなわけで、何かが終わってそれによってまた何かがはじまる、その起点みたいなことに象徴される1年だったなーと思います。
だから

「再」