82 今日の奇跡に愛を抱いたらセツナシンドローム - tipToe.×nuance「dubrise」レポート

tipToe.とnuanceによる最初で最後のツーマンライブ、「dubrise」が昨日11/6に渋谷Gladにて行われました。
nuanceは以前にも「triprise」というスリーマンを行っており、これは各演者が1曲ずつ入れ替わってパフォーマンスを行い、さながら3組でワンマンを行うような特別な企画ライブでした。
今回はtipToe.とのツーマンで、さらに両グループのプロデューサーがそれぞれプロデュースした「honma step/fujisaki step」の二部制で実施。
各プロデューサーの個性が爆発する惜しみない演出の数々と共にtipToe.とnuanceのメンバーが交互に楽曲を披露し、時にはコラボレーションも行い、後にも先にも観ることができないツーマンライブの極北的名演となりました。

覚え書きにはなりますが、各パート・曲ごとのレポートをお届けします。
行けた方はそれぞれが感じた瞬間を思い返すその一助になれば、行けなかった方はそれとなく雰囲気を感じ取ってもらえればと思います。


honma step

1.SE
時計の針が進む音、そして波の音と雑踏。ヌュとのツーマンということで海沿いの街を思わせる。舞台はきっと横浜。桟橋から臨む薄曇りの空。

2.ナイトウォーク / tipToe.
SEが流れるなか登場したメンバーは久々の夜編衣装で、早々にフロアから歓喜の声が沸き起こる。書いてる人は夜編衣装にとても思い入れがあり大好きなのでめちゃくちゃ嬉しかった。
しっとりとした曲からスタートという珍しいパターン。最後につみちゃんが後ろを向かず、前を向いたまま曲が終了。つみちゃんが後ろを向かずに終わるナイトウォーク、というだけでもはや今日のライブが普通じゃないことがよくわかる。

3.SE
再び波音と雑踏。つみちゃん以外のメンバーが先に退場し、最後につみちゃんが退場する。

4.白昼ブランコ / nuance
SEが流れたままイントロが流れだし、ヌュのメンバーが登場。両グループの落ち着いた曲を並べる形になった。

5.SE
白昼ブランコのアウトロが途中でブツブツ途切れるなどノイジーなテイストになり、次第に音色が変わっていきソーダフロート気分へ繋がるアレンジ。

6.ソーダフロート気分 / tipToe.
白昼ブランコから徐々に踊らせていくモードへ。次がセツナシンドロームで、時間をかけてゆっくり熱を上げていくストーリー感のあるサウンド展開。
ちなみに書いてる人は元々………のオタクで、初めてヌュを観たのが………とtipが出たフェヌュVol.1だったのでとってもエモい気持ちになった。

7.SE
8.セツナシンドローム / nuance
短めのSEからセツナシンドロームへ。
「今日の奇跡に愛を抱いたらセツナシンドローム」という歌詞が、最後のツーマンであったこの日のために歌われているような気がして、骨の髄まで沁み渡るほどこの歌詞を噛み締めていた。

9.Cider Aquarium / tipToe.
10.sanzan / nuance
セツナシンドロームからノンストップでCider Aquariumへ。アウトロで輪になって踊る振付の中央にヌュのメンバーが入り、さながら神秘的な儀式のようなフォーメーションから誰もが期待したsanzanへのノンストップ繋ぎ。スタンバイの時点で歓声が巻き起こるレベル。
ピノムックワンマンでまなかちゃん発案により大好評を博したメドレーの再現に歓喜の雄叫びがフロア中に轟き、sanzanではピノムックワンマン当時を思わせる壮絶に熱烈なコールが飛び交う。

11.秘密 / tipToe.
繋ぎはなく、ステージ上のメンバーが入れ替わってからスタート。アウトロでヌュメンバーが入場。
12.タイムマジックロンリー / nuance
ノンストップ。繋ぎでやる時に毎度毎度前曲からあまりにも自然な流れで振付に突入する冒頭の振付にはtipメンバーも参加し、この日最初のプチコラボレーション。その後tipメンバーは退場

13.Interlude / カニカマピノムック
退場するヌュメンバーの中からわかちゃんとみおちゃんだけが残り、そこにまなかちゃんとあみちゃんが登場。一聴して次の曲がわかるムーグメインのSEをカニカマピノムック*1でパフォーマンス。この部分の振り付けはまなかちゃんが担当!そしてtipメンバーも登場してやはり…

14.星降る夜、君とダンスを / tipToe.
文句なしの大団円。tipメンバーが退場し、繋ぎの
SEなどもなく、これで終わり……と見せかけて、再度ヌュのメンバーが登場。

15.wish / nuance
本当に最後の最後に来たのがこの曲。最高潮に達したフロア、シンプルな暖色系一本、オレンジ色の灯りが照らすステージ。
最後に歌われたこの曲に込められた願いをひしひしと感じ、胸が熱くなる。
究極的にエモい。書いてる人はこれで泣きました。

曲の終わりと共に再び時計の音が聴こえ、終了。
客席の明点と共に本間さんへ向けた大きな拍手が沸き起こりました。

 

fujisaki step

1.town / nuance
このトラックがSEとして流れる中でtipメンバーが椅子を持って登場。実際は2曲目以降のためにセッティングしただけだったものの、もはや何が起こってもおかしくないライブになっているだけに大歓声。
リーディングトラックである本曲の最後の「town」だけがカットされて代わりに……

2.ないしょとーく / tipToe.
ゆゆちゃんのカウントが入りスタート。ヌュの登場SEでtipのターンからはじめるスペシャル感。
ラジオ体操的な振付で寧々ちゃんが「パッパッパ」と口ずさんでいたのが可愛かった。

3.Love chocolate? / nuance
ノンストップでラブチョコへ。本間さんパートになかった可愛い系の路線で冒頭を固める。

4.The Curtain Rises / tipToe.
5.i=envY / nuance
一転してカッコよくアゲていく選曲へ。ノンストップで繋がれたこの2曲に赤い照明がよく映える。
i=envYのアウトロではtipメンバーも入場し、コラボパフォーマンスを披露。最後の音に合わせて見覚えのあるフォーメーションになり、驚声が上がる。

6.茜 / tipToe.
さらにノンストップで突入した茜は、歌い出しで紫と黄の照明が激しく明滅し、ともすればサイケデリック。このライティングが鍵で、前2曲でフロアに産まれた熱量をこの曲の激情になだれこませるという神業。

いつも以上に激しく感情が渦巻く茜に、書いてる人は思わず初めてのフリコピをした。
曲の終わりでヌュメンバーが入場し、ステージ後方に捌けてある椅子の上にそのまま立つ。

7.cosmo / nuance
これまたノンストップでcosmoへ。ステージ後方に椅子立ちのヌュメンバーと、ステージのツラに並ぶtipメンバーで三度のコラボパフォーマンス。
「君の存在そのものがcosmo!」までやってtipメンバーは退場。椅子が前に出てくる。
最後のパートでみおちゃんのテンションの振り切れが歌声に乗り、misakiさんもそこに引っ張られてハイになってたのが印象的。

8.blue moon. / tipToe.
完全に音が止まりヌュのメンバーが退場すると、ステージに現れたのは三原海ただ一人。
冒頭のソロパフォーマンスは最序盤こそ茜の冒頭のようなライティングだったが、次第に白と青の交差する2本の照明だけのシンプルなものへ。さながら真っ暗な部屋の窓から差し込む蒼い月光のような灯りに照らされた海ちゃんの顔が印象的。
ソロパート終わりに他メンバーも入場。そして早々にフロアがざわついたのが、まさかの生歌での披露だったこと。
ボーカルに多様なエフェクトをかけている都合もあり、tipToe.では通常この曲のみアテフリで、歌う素振りこそあれどダンスパフォーマンスに専念する曲だったために驚嘆の視線が一斉にステージに注がれる。
確実にマイクを通したものだとわかる声、生声だからこそ生まれる声の''ゆらぎ''、聴こえ方が異なるコーラスワーク。
実は音源準備の際の手違いで発生した事故だったらしいが、とはいえ結果として素晴らしいパフォーマンスを観ることができた。生歌ゆえに響き、伝わってくる情緒が確実にある。
これまで歌ってこなかったからこその荒削り感はあれど、生声で歌われることの良さが確実に出ており、願わくば今後このまま生歌にしてラストライブに向けて仕上げていってほしいところ。
書いてる人は初現場がblue moon.初披露のライブ*2でblue moon.に衝撃を受けてライブに通いだしたため、嬉しさと興奮で心臓が口から飛び出してどこかに行ってしまいました。

9.雨粒 / nuance
blue moon.から間髪入れずに昨日披露した新曲を再び。イントロからサビ前まではヌュらしい感じであるものの、サビで轟音ギターと共にエモ&ラウドな感じに展開するパワーのある楽曲。イントロ~サビ前が独特なリズムなのもあり、サビからギターが激しく入ってくるなどサウンドの展開的にはゆるめるモ!のさよならばかちゃんに似ていて、体感的にはヌュ版ばかちゃんという感じがする。ヌュアンス・パワースタイル、な名曲。

10.夢日和 / tipToe.
blue moon.からは最後までノンストップなのだが、まさかすぎるタイミングで登板したのが夢日和。
tip本体のライブでは一番最後かごく稀に一番最初になることがほとんどで、盛り上がりどころの中盤にその一部として持ってくるというのは本間さんが絶対にやらなさそうな構成。茜の前後もだが、普段のライブでは決して観れないtip曲の表情を引き出す演出が多かった。

11.ヒューマナイズド・ヒューマノイド / nuance
12.僕たちは息をする / tipToe.
夢日和からのヒューマナイズド・ヒューマノイドでガンガン上げていく。
ノンストップで繋いだ僕たちは息をするではイントロの冒頭の円を描くように移動していく振付にヌュメンバーが参加しながら移動のタイミングで徐々に捌けていくという、振付を巧みに利用した退場手法でプチコラボ。

13.ミライサーカス / nuance × tipToe.
最後の最後でフルサイズコラボレーションが実現!
tipメンバー全員が椅子を持って登場。tipメンバーについては基本は座ったまま体を揺らし、歌う時は椅子の上に立つというスタイル。
「私はミライサーカスの○○です~」の8小節×2人分を1A2Aそれぞれで行うAメロのパートをtipメンバー分伸ばし、1A2Aで3人ずつに振り分けるという形式。
具体的には1Aがmisaki→つみ→ねね→うみ→じゅり、2Aがわか→まなか→あみ→ゆゆ→みお。ヌュメンバーの本来のパートでtipメンバーを挟む形で、tipメンバーについては出席番号順。
さらに○○には割り当てられているtipアニマルが入る。(つみちゃんなら「私はミライサーカスのひよこです」など)
tipメンバーはMCに代えて歌に合わせて1人ずつコメントをするような感じ。海ちゃんが「にゃ~お!」と猫いコール&レスポンスでフロアを沸かせていたり(煽りキャラがよく似合っていた)、あみちゃんが「ミライサーカスが大好きなので私が座長になってもいいですか??」と期待を裏切らないマイクパフォーマンスを魅せつけるなど個々人の色が出ていた。
tipアニマルを組み込むアイデアは天才的だし、そういえば曲中に出てこなかった座長というポジションに狙いを定めるあみちゃんもまた天才的という、凄まじい光景。
全員で一緒に最後まで歌い踊り、最高のコラボレーションライブは幕を閉じる。そして記念撮影。


En.謝罪
鳴り止まないアンコールに応えて再び登場した10人。
「せーの!」
「「「「「ごめんなさい!!!!!」」」」」
やれる曲がないのでアンコールはなし。
裏で両Pが「もうやることねえよ!」と言っていたとかなんとか。笑


本間さんパートはtipとヌュの曲を繋ぐためだけの専用SEをいくつも準備し、この日のためだけにあらゆる武器を取り揃えて臨んだ真っ向勝負の総力戦。王道スタイルの最高峰。
藤崎さんパートは、ある1曲をやることでフロアがどうなるかを完全に把握した上で、そこで生まれた熱を次の曲に持ち込ませ今までになかった質感の熱量を生み出す、というスタイルを感覚レベルでやっているような天才的な演出。

どちらも互いのグループへの深く厚い愛情がないと実現し得ない演出・パフォーマンスの数々。
フロアもまたほぼ全員がtipToe.とnuanceのどちらも大好きなのがよくわかる熱くも暖かい空気感で、両グループにファンクラブがあって、合同でFC限定ライブやったらこういう雰囲気になるんじゃないかな?という情熱的ハートフルな空間でした。

あまりにも素晴らしいライブで、幸せが溢れすぎて会場出たらその場で心臓麻痺起こして死ぬんじゃないかと思いました。幸せすぎて死にそうとはこのことか!満たされすぎて余韻が明けた翌日になっても残っています。
Gladにいる間はもういまこの場で死んでも何も文句は言えないしこれが人生最後に観たライブならなんの悔いもない!と思いましたが、出たら出たでどっこい生きてました。そしてまだ死んでられねえ!となる情報が。

 

ライブの直後、特典会の準備を待つあいだにtipToe.の公式Twitterアカウントより、12/4に現体制最後のリリースとなる3rdフルアルバム「timetrip」の発売決定告知、そして現体制ラストライブとなる1/11の公演がZepp DiverCityで行われることが発表されました。
アルバムには7月の渋谷クアトロワンマン以降に披露された新曲5曲に未披露の新曲2曲を加えた7曲を収録。リリースイベントにも期待です。

Zepp DiverCityはキャパ約2,500、ぶっちぎりでグループ史上最大規模のワンマンライブ。これまでの最高が渋谷クアトロの800キャパなので、ゆうに3倍以上。しかし遜色ない、現体制の締め括りに相応しい会場だと思います。
ちなみにこの会場、海ちゃんが昔ドリンクスタッフとしてバイトしている時に当時のTIFでマナーの悪いオタクに注意したところ「このブス!」と言われ、その後TIFのステージに立つ側になったという話が今年のTIFの際にバズっていましたが、ついにこの会場でワンマンライブをするアイドルにまでなりました。エモくて泣きそうです。すごいよ。

nuanceとのツーマンも対バンもこれが最後にはなってしまいましたが、12/15にはどちらのグループもツアーで大阪にてワンマンライブを行うことが決まっています。ヌュが昼、tipが夜なので回せます。もう一度言います。回せます。実質ツーマン。これは行くしかない。

tipToe.のファンとしては残された時間を埋めるものが今回の発表で鮮明になったようで、センチメンタルが爆裂しつつも最後まで全力で突っ走ろうと決意を新たにした所存です。最後まで楽しむぞー!

 

SET LIST

- honma step -

1.SE
2.ナイトウォーク / tipToe.
3.SE
4.白昼ブランコ / nuance
5.SE
6.ソーダフロート気分 / tipToe.
7.SE
8.セツナシンドローム / nuance
9.Cider Aquarium / tipToe.
10.sanzan / nuance
11.秘密 / tipToe.
12.タイムマジックロンリー / nuance
13.Interlude / カニカマピノムック
14.星降る夜、君とダンスを / tipToe.
15.wish / nuance


-fujisaki step-

1.town / nuance
2.ないしょとーく / tipToe.
3.Love chocolate? / nuance
4.The Curtain Rises / tipToe.
5.i=envY / nuance
6.茜 / tipToe.
7.cosmo / nuance
8.blue moon. / tipToe.
9.雨粒 / nuance
10.夢日和 / tipToe.
11.ヒューマナイズド・ヒューマノイド / nuance
12.僕たちは息をする / tipToe.
13.ミライサーカス / nuance × tipToe.

*1:椋本真叶、日野あみ、わか、みお、からなるユニット。7月のピノムック2周年記念ワンマンではカニカマピノムックとして互いのグループの曲を披露した。

*2:1st CONSEPT ONEMAN 「blue moon rising」。夜編衣装もこの日に初披露。