91 文章リハビリ回

全然書いてないし。よーしパパ中身がないこと書いちゃうぞー!殺伐牛丼コピペ懐かしい。

 

通勤時間の湘南新宿ラインに横浜から乗って武蔵小杉で降りたことがあるだろうか。おれはある。乗る方面を間違えたんだか前の電車に荷物を丸ごと忘れたかで慌てて降りた。10年近く前の話である。

すし詰め状態という言葉があるが、あの時間帯の湘南新宿ラインの乗車率をすし詰めなんて表現したら寿司職人に張り倒されるに違いない。ふんわりしてないもの。つなぎの入ってないハンバーグのタネくらい密だ。どなたかぜひ、通勤時間の湘南新宿ラインの車内に溶き卵を流し込んでみてほしい。あとはこねてパン粉まぶして焼くだけになるはずだ。カラスも食わんだろうが。

とにかくあの場から途中の誰も降りない武蔵小杉駅で降りるのは至難の業なのだ。文字通り身動きも取れないほどぎっちり人が詰め込まれていて、体制を間違えて乗ったら筋を違えて後遺症が残るかもしれない。体がみっちり固定されてしまう。なんかもうそういうパズルだ。あるいはスーパーで売ってるサイコロステーキ。あれホロっと崩れる食感なのだけど、なんのことはない、精肉担当者が肉の整形をしたときに余りで出たクズ肉を固めて売ってるだけだ。個人的には嫌いじゃない。

ちなみに体調不良で吐きそうなんて人が現れると以外とスペースが空くのだが、現象としては別腹に近いのかもしれない。別腹っていうのは実はデザートを見ると脳が胃袋にアディショナルなスペースを作るというマジモンの話らしい。そう考えると満員電車ってのは食の趣味が非常に悪い。まぁそもそも満員電車自体趣味の悪い概念だよほんと。

そんな電車から抜け出したときの開放感と節々の痛み。上ってゆく通勤人類の波に逆らって悠々とホームを歩くモーセ感。色々と諦めた時間の心地良さ。はーもうなんか知らない街中の地元の人しか行かなさそうなお店でお蕎麦食べたい。ねえ見て海めっちゃ割れてるウケんだけどってJKが写真撮ってる幻覚が見えてきた。嘘です。

嘘といえばこないだゲーセンで「二本足で自立する猫のぬいぐるみ」を600円で取ったんです。マジで自立します。嘘みたいだよね。これは本当です。手のひらに乗せてアイドルと謎が深いチェキを撮りたいな。いややっぱ言うほど撮りたいとは思ってないな。なんだろう、思ったことが自分にとって本当かどうか口に出したあとわかることってありませんか?おれはあります。数時間経ってやっとわかったり何日もわからなかったり焼肉ライクでバラカルビの脂と共にロースターの下に流れ落ちていったりします。

「きゅうり食べたいな」って口に出すんだけど別に食べたくもなくて、でもそういうときおれはちゃんと「やっぱ食べたくないわ」って言うタイプです。でも実際はこんなことすらそもそも言うことがあんまりないです。7割くらい虚構。たまに文章を書こうとすると口からでまかせがホイホイ出ていけないですね。これはその、まぁ、ジャムセッションみたいなもんですよ。アドリブで鳴らしてく感じです。誰とのセッションなんだろうな。あなたとかな?

でも口に出したことが決定稿ですみたいなのってやっぱ思われますよね。実際は思考の過程にすぎなかったりして。真夜中にぶちまけた言葉が寝て起きたら脳内整理されて新しい知見を得たりして。そこでたまに、ああ自分ってこうなんだって気付いたりもします。

最近怖いのはあれですね、村八分。昔からほんと集団に馴染めないのです。こんな性格だからさ。なんか既にある集団に入れないっていうコンプレックス的なものがあって、中学の頃それで辛い想いをした上になんか人間不信になってしまったりして、バはー…みたいな。みたいなってなんだよ。はー…て。

集団に馴染めないと1人で学ぶことが多いわけです。指導者もいなければ教科書もないので、雑多にコラージュされた知識と経験を目の前の出来事と照らし合わせるわけです。するとどうでしょう、「なんだコイツ」って奴の完成です。ウケる。

「なんだコイツ」って思ったらすぐ引っぱたく人いるじゃないですか。アナスタシアばりの平手打ちをかましてくる人。「なんだコイツ」とはなんだコノヤロウですよ。
「なんだコイツ」とはつまり己の文脈から外れた存在を前にしたときに言い放つおセリフなんですが、己の文脈とはなんぞやだ。お前はどこに生きているんだ?村か?街か?海か?洞窟か?山か?沖ノ鳥島か?おれは世界に生きているけどお前はどこに生きているんだ?そう問いたい。だってあんた大手町第三小学校1年2組の倫理観がジャムおじさんパン工場で通用するわけないでしょ。さわやか3組でだって通用しないよ。ハッチポッチステーションでも無理。

まぁでも自分が生きる場所を守るのって大事ですよ。それはだって肉体も心も生きてなきゃ人生とは言えないからさ、それを守るのは大義ですよ。人類とは須らくそうすべきであると思いますよ。その気になればミニマムな世界でだって生きていけるんです。毎日ごはんを炊くとしても日本人が米に飽きることはあんまりないし、たまに枝豆ごはんとかにしたら美味しくていいんじゃないですかね。枝豆ごはん好きなんですよ。だからごはんの工夫さえすればずっとそこで生きてられるってことはありますよ。

ただねーそれでもおれは外食をしてしまうな!だって例えばあれ、揚げ出し豆腐。揚げ出し豆腐って家で作ろうと思わないよね。あと経済回さなきゃいけないし。寝ます。