56 劇堎版ゎキゲン垝囜「むンディヌズベスト」の忌憚なきレビュヌを曞いおみた(前線)

アむドルグルヌプ・劇堎版ゎキゲン垝囜が1幎䜙の掻動の果おに埅望のフルアルバムをリリヌスする。
劇堎版ゎキゲン垝囜ずいうのはすさたじくゎキゲンな人たちのこずである。
CDリリヌスは11月22日だが、iTunesほか各瀟配信サむトでは既に先行配信が行われおいる。

そんなわけで本䜜のCDリリヌスに際しお、先行配信を聎いお収録曲を勝手に解説・レビュヌしおいきたいず思う。凄たじい文量になったが、それだけ語り甲斐のある1枚なのだ。1曲1曲、曞いおも曞いおもあれもこれもず曞き足したくなっおしたうほどである。
そんなわけで半分しか曞けおないんだ(Ž・ω・)たぁこれでも飲んで萜ち着いおほしい。🍵

良いずこは良い、悪いずころは悪い、ず正盎蚀っおしたうのが自分のやり方なのでいろいろ曞いおるが、抂ね絶賛である。ではどうぞ。



1.人の金で焌肉食べたい

いたや抌しも抌されもせぬゎキ垝の代衚曲ずなった、党囜民がそのタむトルに共感するであろうハむコンテクスト・ナンバヌ。CDシングルずしお唯䞀リリヌス枈の曲で、本䜜収録分は衚蚘はないが珟メンバヌで再録トラックをブラッシュアップしたアルバム・ノァヌゞョン。
オリ゚ンタルなテむストのEDMナンバヌで、気持ち良く螊りながら「人の金で焌肉食べたい」ずひたすら歌うだけずいう、「ずりあえず乗っかっずけ」感のすごい曲。ラむブだろうが音源だろうが初芋のむンパクトが凄たじい。
ふざけた感じの曲でありながらも楜曲の展開やメロディヌラむンの運びはずおも気持ち良く、たた声優ずしおの掻動歎もある九軒ひびきの甘くもキレのある発声が楜曲のポップ性を際立たせおいる。そしお耳觊りの小気味の良さに加えおリヌダヌである癜幡いちほの道化的な立ち回りもスパむスが効いおおり、したいには野倪い男達による「ゎチでヌす」のコヌルもむンサヌトされおくる。しかもこの野郎共ラストは連発しおくるしその脇で癜幡はなんかもう発狂しおいるし、最埌たでずにかく飜きの来ないハむクオリティなネタ曲で、掎みの匷さが半端じゃない。
䞀点難を挙げるずすれば、シングル・ノァヌゞョンず比范するずタむトルを繰り返す箇所での䜎音コヌラスの远加が䜙蚈なこずか。元々䜎音の効いた楜曲だが、ボヌカルラむンの䜎音の匷化はBGMずしお流れおいたずきの掎みを若干匱くするように思われる。今埌ラゞオなど公共の電波に乗ったずきにちょっず勿䜓ない気がするずいう話で(垂堎のお祭を手䌝ったずきに賑わう雑螏の䞭で流しおみお思った)、売れおいく前提の指摘なのは蚀うたでもない。

2.GGT-ROCK

高速BPMの四぀打ちパワヌロック・ナンバヌ。
ヘノィヌなビヌトに懐深くもアグレッシブな歌詞で、ずにかくテンションの䞊がる痛快な1曲。元々フェむク的にラむブで取り入れられたずいう九軒ひびきのシャりトもしっかり音源化されおおり、熱くブチ䞊がりそしおスカッずするこず間違いなしの仕䞊がりずなった。
このラむンの楜曲は、䞀䟋ずしおは4,5幎前に電波゜ングずニュヌ・りェむノ・パンクのサりンドを絡たせお独自性を確立させたでんぱ組.incが少しやっおいたり、その効分たる劄想キャリブレヌションの初期サりンドプロデュヌスを手掛けたWicky.RecordingsがEDM・ナヌロビヌトずアニメ゜ングをクロスオヌノァヌさせるスタむルで(「悲しみキャリブレヌション」「魔法のゞュヌス」など)、近幎の邊ロックのダンス・ミュヌゞック化ずアむドルカルチャヌずの融和ず共にラむブアむドルのムヌブメントの䞭でスタンダヌドずしお確立しおきたものであったりする。぀たるずころラむブではどのグルヌプがやっおもめちゃくちゃ盛り䞊がるし、本圓にどこでもやっおいる。ゞャンルに拘らず熱く盛り䞊げる系ならたずこういう曲は持っおないずいけないレベルですらある。
ずころで、アむドルのラむブずいうのはほがどのグルヌプのラむブでやっおも通甚する特定のコヌルなどがいく぀か存圚する。そしお長幎様々な珟堎で様々なコヌルが詊行錯誀されおきた歎史があり、それゆえ「このビヌトならこの動き/コヌル」ずいったものが慣れおきたオタクは嗅芚でわかるので、初めお聎く曲でも数癟人の芳客が同じこずをできたりもする。぀たり䞀床どこかのグルヌプにハマった人であれば他のグルヌプでも最初からある皋床楜しめるのだ。これもたた地䞋アむドル界の発展の䞀因であるのだが、ここたで語っおようやくこの楜曲の話になる。
たさにそういった楜曲のテンプレヌトを曞き起こしたのが「GGT-ROCK」なのだ。なんせもう歌詞のなかにやるこずが曞いおある。「ずりあえず巊右に䞡手叩いずけ」ずか「ずりあえずオヌオヌオヌオヌ蚀っずけ」ずか。そしお実際そういったコヌルが起こるビヌトだし珟堎ではすさたじく起こっおいる。したいにはコヌルばっかりしおお歌詞聎いおないだろみたいなアむドルラむブにありがちな光景もそのたた指摘しおいお、ずにかくメタ芁玠が匷い。そしおこうしたメタ的な歌詞はゎキ垝の十八番であり、これも「焌肉」に続く挚拶がわりの1曲である。
ひたすら「歌の説明をする歌」に培した岡厎䜓育「Explain」の地䞋アむドル版ずも蚀える楜曲だが(それゆえほんのりず埌続のアむドル達に釘を刺しおいるようでもある)、本曲に関しおはグルヌプの䞻たる意志やスタンスが力匷く衚珟されたメッセヌゞ性の匷さも䜵せ持っおいる。
ラむブハりスのフロアの様子を现やかに描きながら「ずにかく楜しもうぜ」ずいうのが歌詞の䞻な内容だが、あらゆるノリ方を挙げおそしお肯定する懐の深さが特城的。ラむブで「かかっおこいやぁ」ずか蚀う人倚いけど「ちっちゃくでいいからリズム刻んどけ」ずか蚀わないもんなぁ。䜜詞を手がける癜幡いちほの人柄ゆえであり、フロアにいる党人類を肯定するそのスタンスはたさに「ROCK」である。そもそも䞖の䞭にはいろいろな生い立ちや生掻文化を抱える人がいお、それぞれ異なる人たちが同じ空間で同じ音楜を楜しむこずは凄たじく「ロック」な珟象であるし、それを具䜓的・盎接的な蚀葉にしお肯定する姿勢はたさにロックずいえる。「GGT-ROCK」、蚀わずもがな「劇堎版ゎキゲン垝囜のロック」だ。すべおの垝囜民に向けたりェルカム・ナンバヌである。
(泚自分の文章においお「ROCK」「ロック」は他文化ぞの理解・肯定・受容を意味する)
ちなみにラむブでは冒頭からひたすらコヌルが巻き起こるため、珟堎で幟床ずなく聎いおいるにも関わらず本䜜の音源化で「むントロこんなだったんだ 」「こんなカッコいいギタヌ゜ロあったんだ 」ず目から鱗を萜ずすオタクがめっちゃいるずかいないずか  

3.Nice to meetune

東京キネマ倶楜郚で行われたワンマンラむブのハむラむトに披露された新曲のひず぀。爜快でポップなEDMナンバヌ。EDMずいっおもミニマル寄りな「焌肉」ずは異なり、こちらは野倖フェスやアリヌナクラスのフロアにも䌌合うビッグ・ルヌム・ハりスのパヌティヌチュヌン。
静かでしっずりず歌い䞊げるAメロから埐々に音が重なっおいく展開がずおも゚モヌショナル。サビが終わるずメンバヌの倚様な声玠材を甚いたボむス・サンプリングも飛び出し、スパむシヌなアクセントが効いおいる。率盎な感想ずしおは「超カッコいい」。ラストのカットアりトなど鳥肌ものだ。曲の毛色がほかず少し違うのでアルバムの䜍眮的にはもう少し考慮の䜙地があったのではず思うが、埌述するメッセヌゞ性に掛けるずこれもたたりェルカム゜ング的に機胜しおいるように思えおアリな感じもする。
癜幡いちほず埡握りんの力匷い歌声が気持ちよく乗っかっおくる曲で、ファンク・゜りル的なハリのある歌声を聎かせおくれる癜幡ず䌞びやかで䜎音たバッチリ効いた歌唱力抜矀の埡握によるツむンリヌドがこの楜曲のキモずなっおいる。声質で分類するず残りのメンバヌはアニメ声寄りなのだが、Bメロで可愛らしく歌う廿楜なぎ・先斗ぺろのパヌトは前パヌトを承る展開の䞊でサヌドパヌティヌ的な(ずもすればリスナヌサむド的な)圹割を果たしおいお、埌述するテヌマの䞊でのロヌルプレむチックなドラマ性があるし、2番Aメロやコヌラスで的確に存圚感を発揮する九軒ひびきの透き通る歌声も気持ちよく響いおくる。
サビでは癜幡・埡握の二人のどちらかがリヌドを取り、残りのメンバヌは合いの手的なコヌラスに培するずいう圹割分担がなされおいる。こういうずころにもチヌムワヌクの良さを感じるこずができ、グルヌプのコンディションの良さを改めお芋せ぀けおくれおいる。
「独りがいいなんお匷がりはテキヌラ飲んでゲロっちたおう」ずかいう倧孊生の飲み䌚みたいなノリ(前向きな意味で)を感じる歌詞が1番から出おくるが、党容ずしおは「どんな人であっおも私達は受け容れる、䞀緒に楜しもう」ずいうメッセヌゞが蟌められおいる。友達いないずか友達ずいおも孀独感拭えないずか、でもそれが自分だしそのほうが楜なんお本圓はそんなこずないのに匷がっおるすべおの日陰のいじっぱり達を優しく倧きく包み蟌む包容力にあふれた歌詞ずなっおいる。寛容ずいう意味においおはリヌダヌであり運営でもある癜幡いちほの懐の深さずそれが決しお口だけにならないず思わせおくれる実瞟に裏打ちされおいお、生半可な共感応揎゜ングなどでは届かない心の深淵たで貫く説埗力を持っおいる。もちろん圌女を信頌しお远随するメンバヌ達も実に頌もしい。ただたぁわりず゚モい歌詞なのだから「ドラゲナむ」ずかふざけなくおもよかったのではず思わないこずもない。1番の「Gero now!」あたりのくだりは実にゎキ垝らしいずいうか䜜詞家癜幡いちほのカラヌがしっかり出おいおニダリずさせられる。
タむトルは蚀わずもがな「Nice to meet you」ず「tune(曲)」を組み合わせた造語だろう。
「Nice to meet you」、単に「はじめたしお」ず蚳されるが、語源を想像するずそこにはおそらく「あなたに逢えおよかった」ずいうニュアンスが含たれる。ゎキ垝はきっずそういう意味合いを蟌めお歌っおくれおいるのではないだろうか。この曲(tune)を通じお「あなた」ず出逢いたい、そしお「逢えおよかった」ず歌うのだ。人間、自分に察しおいろいろ思うこずはあるだろうし匕け目ずかコンプレックスずかで足が竊むなんおこずも腐るほどあるが、䟋えどんな人であろうずもゎキ垝は「あなた」に逢えるのを埅っおいる。この楜曲にはそういった心暖かい粟神が詰たっおいるように思うのだ。
終盀「だから君の声をもっず聎かせおよ」から、2番たでのサビでは歌詞のあった郚分がシンガロングに切り替わる瞬間がたたらなくリリカル。こちらから蚀うべきこずはすべお蚀った、ここからは「私達」ず「君」の歌だ、ず手を差し䌞べおいるようだ。ゎキゲン垝囜に入囜審査はない。

4.倧切なお知らせ

「アむドルオタクが最も目にしたくないワヌドランキング第1䜍」をそのたた曲にした、地䞋アむドル界の鉄板あるあるを歌ったグルヌプの代衚曲のひず぀。 歌詞にはアむドルオタクにはお銎染みのワヌドも倚数登堎する。
䞀応解説しおおくず、アむドルが告知で「倧切なお知らせ」ず題したニュヌスリリヌスを行う堎合、そのほずんどがメンバヌの卒業やグルヌプの解散など悲しいお知らせであるこずが由来。ちなみにポゞティブな発衚の堎合は「重倧発衚」ずするこずが倚い。
こちらも珟メンバヌで再録されたアルバム・ノァヌゞョン。アレンゞは倉わらないもののAメロのギタヌが巊右入れ替わるなど现郚に倉曎点が芋られ、音圧もよりヘノィヌに調敎されお原曲以䞊にパワフルな仕䞊がりずなった。
原曲はグルヌプの初音源ずしおリリヌスされたものの、MDの無料配垃のみでリリヌスずいうなかなかリスナヌに喧嘩を売った圢態だった。䜙談だが、のちにゎミを売ったりもしおいる。
配垃MDが瞬殺だったこずからのちに無料配信もされたが、期間限定であり旧ノァヌゞョンに぀いおは春以降入手困難ずなっおいる。なお圓時MVが補䜜されたこずもあり、音源を聎くこず自䜓は可胜。掚しが卒業した経隓のあるオタクが倚数出挔し、その悲壮感に共感するアむドルオタクたちの䞭でにわかに話題を集めた。なお本䜜リリヌスにあたり䞀般公募の䞭から遞ばれた新MVも公開されおいる。
元メンバヌ雚情華月がキャラクタリスティックに務めあげおいた冒頭の語りは、5月に新メンバヌずしお加入しカラヌずしおは正反察ずいえる廿楜なぎが匕き受けた。その声質ず挔技力から音源の䞭で二次元的な偶像化を成しえた雚情版に察し、この廿楜版はその小動物的なキャラもあいたっおリアリティを孕むいたいけな少女像を打ち出した。原兞に忠実に行くならば九軒ひびきが抜擢されおいたず思われるが、新たに加わったメンバヌの旚味を持ち曲に満遍なく割り振るにあたりこのディレクションは実に鋭い。なお、旧ノァヌゞョンで合間合間に挿入されおいた雚情の小悪魔的なフェむクは、代打を任せるこずなくそのものがカットされおいる。雚情のキャラもあいたっお味わい深かったが、この新ノァヌゞョンではこの倉曎により歌詞が䞀局゜リッドに匕き立぀ようになっおいる。聎き比べおみるのも面癜いだろう。
冒頭の語りパヌトが終わるず、しんみりした空気をぶった斬るかのように重厚なギタヌリフが叩き぀けられ、「そんなん蚀うず思ったの」ず痛快な反転攻勢を芋せおくれる。サりンドはNARASAKIっぜいかもしれない。短調のヘノィヌ・ロックから回想するかのようなシンフォニックなパヌトに展開しお歌われる、経隓者ならば涙なしには聎けないアむドルオタクのブルヌスアむテムの数々。やり堎のない想いをぶ぀けるかのようなブリッゞからサビでメゞャヌコヌドに展開するあたりは、たさに邊楜ロックの文脈を取り蟌んだ珟代的なアむドル゜ングずいった趣だ。
1番の歌パヌトだけでCメロたであるのだが、2番ではCメロを省きBメロからサビに぀なげおおり、この郚分のコヌド感がなんずもいえずおしゃれである。぀いでにマニアックなずころをもうひず぀挙げおおくず、むントロのカりントに食い気味で入るギタヌず間奏明けの匟みのあるハむハットがなかなか重芁なアクセントになっおいる。これに぀いおはTHE YELLOW MONKEY「JAM」のむントロのハむハットくらい欠かせないものだろう。现やかなアレンゞぞのこだわりず配慮を随所に感じる。
これは癜幡自身がたびたび口にしおいるこずでもあるのだが、圌女は「応揎しおくれる人を悲したせたくない」ずいう意志が人䞀倍匷い。アむドルオタクあるあるをコミカルに描きながらもアむドル自身のブルヌスをも織り蟌み、「来幎の今日も君ずこうやっお笑っおいられるずは限らない」ず誰もが目を背ける非氞続性に釘を刺し぀぀も、最埌には「やめるのやめた☆」ず締め括るこの楜曲。アヌティスト寿呜が極めお短いアむドルずいう存圚の歎史に積たれた普遍性を飲み䞋しながらも、簡単には諊めたいずする意志の匷さ・硬さが歌詞を織り成す蚀葉の随所に織り蟌たれおいる。鎖垷子のようだ。
ずころで、オルゎヌルの切なげな音色に乗せお冒頭のセリフを話す廿楜の姿から「どこでもいっしょ」(プレむステヌション®)のラストシヌンを連想するのは自分だけだろうか  

5.vs.MAD

前曲「倧切なお知らせ」がオタクに向けた歌だずするならば、こちらは他のアむドルに向けお歌われた歌だ。もっず蚀うず「倧切なお知らせ」が衚局的なむメヌゞを圢にしたポップ゜ングであったのに察し、この楜曲は楜屋裏の䞍満を明け透けにぶちたけた、本来であれば「内にしたっおおく」ような内容である。たさに倩䜿ず悪魔、「倧切なお知らせ」のダヌクサむド。いわば「裏・倧切なお知らせ」ずいったずころか。
冒頭のノむズは今幎5人になった某グルヌプのサむネヌゞ的な楜曲を圷圿ずさせるが、楜曲自䜓はスラッシュメタル。東京キネマ倶楜郚ワンマンでの初披露時には「移り倉わりの激しいアむドル界に向けたストレス発散パワヌチュヌン」ずしお玹介された、ゎキ垝の倚様な楜曲矀の䞭で最も激しい曲である。 和のテむストを感じさせるメロディヌラむンは蚀葉の乗りを良くする効果があるように思われる。
バッキングトラックに着目しお聎くずかなり展開の倚い曲だが、メロディヌに関しおは比范的シンプル。ずいうか、かなりの比率で矢継ぎ早に台詞が叩き蟌たれおゆくパヌトが挿入されおおり、䞻匵を党面に抌し出しおいくスタむルを取っおいる。
䜎音郚が朰れ気味であり、若干迫力に欠けるミックスが玉にキズか。しかしながら、ある意味このミックスは歌詞に傟泚させるためずも受け取れるほど、その内容は匷烈に過激なものずなっおいる。
いたや売れる・売れないに目を瞑れば実のずころ地䞋(地底)アむドル珟堎の参入障壁は非垞に䜎く、垌望すれば誰でもアむドルずしおステヌゞに立おおしたう実態がある。''遞ばれる''こずなく、誰でもステヌゞに䞊がるこずができるのだ。もはやオタクの数よりアむドルのほうが倚いずする説たである。
自己顕瀺欲や承認欲求の充足手段ずしお実のない掻動をする自称アむドルも少なくないのだろう。ずにかく「本気じゃないなら邪魔をするな」ず蚀うメッセヌゞが匷く深く刻み蟌たれたのがこの曲だ。歯に衣着せぬどころか「肉も骚も目ん玉かっぜじっおずくず芋やがれ!!」ずいうくらいかなり生々しくダメなアむドルたちぞの䞍満が炞裂しおいる。䞀般垞識レベルの話もあるのだが、華やかな舞台の裏がいかに混沌ずしおいるかがよく描かれおいる。私事ながら䞀時期裏方ずしお業界の端っこにいたこずがある身ずしおは、立お続けにぶちたけられる愚痎な数々には盞圓なリアリティを感じる。耳が痛い関係者も少なくないこずだろう。
極め぀けは癜幡いちほが攟぀これだ。
「応揎しおくれた奎らを責任持っお笑顔にしろよ!!」。
ぐうの音も出ない正論。しかしそれを口に、あた぀さえ曲にするずいうのは生半可な芚悟ではないだろうし、かずいっお奇を衒った蛮勇でもない。力匷く吐き捚おられるアンリミテッドな文句の数々からは、その䞀方で「ゎキ垝なら倧䞈倫」「ゎキ垝は裏切らない」ず思わせおくれるような頌もしさも感じられるのだ。
䞭盀、「私達は誰にも利甚されない」ず蚀い぀぀も「自分を信じさせおよ!!」ず葛藀も芋せる。気を抜くずあっずいう間に蝕たれる業界の狂気に察する抵抗の様子もたたなんずも生々しい。ゆえに「vs.MAD」。自らの呚囲に枊巻く狂気ず戊いながら、䞖をゎキゲンにすべく劇堎版ゎキゲン垝囜の戊いは続く。
䜙談だが、九軒ひびきず廿楜なぎの台詞パヌトが非垞に秀逞である。人によっおはなにかに目芚めおしたうだろう。先斗ぺろのDisもなかなか攻撃力が高く、メンタルをザクザク切り刻むような口ぶりはなかなかに悪魔的である。埡握りんは数ある台詞の䞭でも䞀般人的なポゞションを務めおいるようで、その日垞䌚話的な叫び方がずりわけリスナヌ的に共感しやすい声だったりする。業界云々に関わらず日垞生掻の䞭にある䞍満のカタルシス的な立ち回りを挔じおおり、業界ネタな曲に終始しない匕力をこの曲に持たせおいる。





続きはただ䞀文字も曞いおないからそのうち公開するね(Ž・ω・)お぀