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【歌詞解説】Birthing!!(Airbrushed)

書いてきた歌詞について語るコーナー。数回で終わる。
今回は人前で歌われた最初の作詞物であるこちらです。

Birthing!!(Airbrushed)

都会の雨に 星空の色を足してみせる
生まれてみたいと思うんだから
怖いくらい で、いいっ!

わたしはまだ見えない星の息吹
光が吹きつける幻想なのよ
並ぶけど交わらない星の芽吹き
永遠に 夢 水 花 愛 光をください

C'mon 疑問 相当 自問 で ここにはいないはず 私
「炸裂してもいいよ」って 誰かいる 誰 いるの?

生まれたからには 誰がどう言おうと こっちのもんだ

見果てぬロジック ピンとこないやつ
クジラになって見てみたらいいんだ

都会の雨に 星屑がひとつふたつ宿る
わくわくしていたいんだから
怖いくらい が、いいっ!

わたしはまだ見えない星の息吹
光が吹きつける幻想なのよ
並ぶけど交わらない星の芽吹き 鼓動がはじまる

遠くから射す 二重光彩の音
壊れてゆくの 大気中のガラス キラリ☆と

遥か 彼方 見えない闇に 埋もれ 声も 届かぬほど
深く 深く 眠り 月も 黒く 翳り 祈れぬまま
待っていたの 永い 静寂 そして 響く 東天紅
誰かが言う 「私あれ」と そうして、私がいた。

NY発のチップチューンパンクバンドAnamanaguchiのシングル「Airbrushed」というインスト曲に歌詞をつけたものです。若干オリジナルの歌メロも足した。 親日派っぽくて彼らのMVにはわけのわからない日本語や日本要素がよく出てきます。チップチューンも日本発の文化だしね。なのにジャンル的には日本であんまり盛り上がってないので国内のポップジャンルと絡ませてやってみたかったんです。参考になるものを探していて見つけたのがAnamanaguchiでした。この出会いは大きく、後の「FINAL☆COUNTDOWN」への布石となります。

原題が「エアブラシ」という日本語にすると色気も素っ気もないものですから、曲の印象から改題→作詞。訳詞改題というのは音楽ではよくあることでございます。ゴールドフィンガー。 一応少しだけ歌詞に反映してます。「光が吹き付ける~」のくだりは原題意識。

非常に明るくてアグレッシブな曲で生命力を感じたのと、これはオリジナル曲を出す前の初めての独自要素(まあ歌詞ですね)を入れた曲ということで''0曲目''というのを意識しました。 加えて突如爆発と共に現れた超新星、みたいな印象が本人に対してあったので誕生をテーマに据えた歌詞です。「これから生まれるぞ!」ってときのワクワクドキドキ爆発寸前のはち切れそうな熱量を込めた感じになっているかと思います。前のめりな気持ちでスラスラ書けたような記憶があります。
ちなみに初披露は橘うららちゃんというデビュー当時よくご一緒してた子の1周年イベント。タイミングはちょっと意識してたかもしれません。

元ネタとか言うとタイトルはラルク「Birth!!」にヒントを得てまして、内容的には一時期ハマって調べたり展示を観に行ってた胎内記憶と旧約聖書です。 創世記の「光あれ。そうして光があった」ってハイパーぶっ飛んでるなって思ってそのあたりからパロってます。 「私あれ」ってのは自分は自分の意思でここに生きているんだぞ、みたいなことです。自分を突き動かすのは自分自身だ、っていう。

「都会の雨に星空の色を足してみせる」ってのはめちゃくちゃ詩的で回りくどいんですけど、アイドルの使命みたいなものを星に絡めて書いてみたフレーズ。 「並ぶけど交わらない星の芽吹き」は誰とも被らない超個性派アイドル、デビュー!みたいなノリです。 最後のほうの歌詞は例えば夢だけはあったけど田舎で燻ってた的なことを書いていたりします。でんぱ組の「W.W.D」のえいたそパートみたいな感じですかね。「東天紅」は朝のコケコッコーです。

詩的すぎるし回りくどいしでイマイチわかりづらい歌詞だと思うんですが、個人的にはめちゃくちゃ気に入っています。 「見果てぬロジック ピンとこないやつ クジラになって見てみたらいいんだ」とかは特に好きですね。 「大気中のガラス」は昔初めて東京・渋谷の街に来たとき、通行人がみんなガラスの箱に入って歩いてるような、そんな個々人が閉鎖的な感じに見えたという体験から来ています。もう慣れましたけど最初はなんて冷たそうな街だって思いましたねー。

とりあえずはそんな感じです。おわり