53 dotstokyoが時代を折り返す

でんぱ組.inc以降の''個性派王道世代''に逆行する形で、グループでありながらも元祖王道に立ち返ったのがdotstokyoというグループ。だと思う。←とりあえず指針として書いたけど挟むところを見つけられなかったので文章の一部の要約ってことにする

dotstokyoと呼ばれるアイドルグループを、彼女らの2ndワンマンライブ@新宿SAMURAIにて初観測した。

そもそも縁があって知ってはいたのだが、1stワンマンを体調不良で観逃し、その4日後にまさかの2ndワンマンをやるというのでここぞとばかりに行ってみた感じである。

【承前】少なくともこの文章を書きはじめた時点でdotstokyoのコンセプトに関してのリサーチとそれに伴う考察はしていない。音源だって聴く前の文章だ。ただ1度ライブを観て、それだけで思ったことをひたすら書き殴っている。
公開してる時点では7inchレコードも聴いていたりするのだけどちゃんと初期衝動を思い出しながら続きを書いたりなどしている。


dotstokyoというテクノロジーアート集団のような名称はあくまで呼称でしかなく、正式名称は「・・・・・・・・・」という。
正式な読みはなく、ある程度通っている通称がいくつかあったり、あるいは触れた人が各々好きに呼ぶ。このナカグロはブラックボックスのようでもあり、あるいは無言のモノローグにも見える。そして一度観てしまえば、名称を与えることすら無粋であるということに気付かされる。

プロデュースチームをも含めた彼女らという集団は、個々であり概念でもあり、そして立ちあげるものは他ならぬ''王道感''のあるステージ。
この''王道感''をいかにして正当な形容にするかについても言葉を尽くさなくてはならない。絶対的に''王道''と感じたが、それがなにゆえなのか左脳が追いついていない状況が先のライブから数日のあいだ続いていた。
なんかよくわかんないけどマジ王道やん!って思ったって話。で、それなんなんっていう。なにも知らずに見た人のそれなりの割合が思うんじゃないだろうか。マーベルと日本のアイドルカルチャーがコラボしたようなSFじみたビジュアルなのに、それと反比例するほど突き抜けて王道じゃないか、どういうことだ、説明を要求する!と昭和の漫画なら言われそうだ。

彼女らのステージは、アート的な手法を用いて概念的なアイドルを具象表現するインスタレーションにも見える。概念化された「アイドル」を表現するプロジェクトと言われても得心がいく。現代アートの美術館に展示されていそうだ。例えば展示室の一室で盆踊りをやってのけた森美術館でのパフォーマンスなど想像に容易い。いつかやってくれ。

しかしそれでいてライブ会場の様子はと言えば、物静かな足取りに緊張の糸を張り巡らせた顔つきと、その眼差しの奥にある脳で無限の哲学を繰り返すアートに毒されたピンキリの審美眼を剥き出しにした来場客達の往来……ではなく、他のアイドルのライブ会場となんら変わりなく、アイドルとファンによる興奮と熱狂のライブが繰り広げられている。……あーこれはそう、ここまではまだ先入観と期待的偏見、そしてその乖離について話している。わけわかんないこと言ってるけどイメージとのギャップってことな。簡単に言えることを難しく言おうとするやつは馬鹿か文字数稼ぎが文章力とか思ってるセコい奴だから信用しちゃいけないよ。OK?では続けよう。

目隠しというビジュアルにまず衝撃を受ける、というのが多くの人にとってドッツとの出逢いの形だろう。アイドルなのに眼差しが読み取れない。これではかの大瀧詠一をしても「僕は照れて愛の言葉が言えず 君は目隠し眼差しを読み取れない」と男完敗の様相を甘んじて受け止めるしかない。書き手のダンディズムも形無しである。オタクはどうする?(*´・д・)ナーニイッテンダーオマエ

会場までの移動中や仲の良いアイドルとのプライベートでさえも外さないという徹底されたこの目隠しの装飾によってドッツがもたらすものは、''アイドルの記号化''ではないかと自分は感じている。メンバーのひとりひとりが表現として立ち上がっているように見える。全員が全員''あるアイドルの肖像''であるかのようだ。なおこの「ある」が指す具体的な人物はいない。それは観た人が垣間見得る個性や顔立ち・背格好に各々投影する存在である。

目は口ほどにものを言う、とは古くからある言葉。実際目の動きは心理に大いに影響されるという。意志の強さも迷いも弱気も緊張も脱力も目つきに現れる。心を開いた相手には瞳孔が開くそうで、これについては自律神経の働きであるため自分では絶対にコントロールできないそうだ。
誰かの心を読み取り感じたいとき、その人の目を見るだろう。その目を隠してしまうことは表情・心理に遮光カーテンをかけることにほかならない。どこまでコミュニケーションを取り続けても最後の最後、一番奥で壁にぶちあたる。いわば心的な他己理解の竜骨を削ぎ落とされてしまった彼女らは、わずかに残された体と顔の筋肉、そしてその言葉と口調の色彩をもってのみ自己を表出する。まぁ目隠されるとその人のことよくわかんなくなるよねって話で、でもそれこそが''アイドルの記号化''をワンアイテムでなし得たギミックなのではないかなと。

思えば地下アイドルの世界に大きな革新をもたらしたのは、2012年にライブ披露され、2013年の幕開けと共に世に放たれたでんぱ組.incの「W.W.D」だと思っている。予め言っておくと自分は2012年にでんぱ組.incのライブを見てアイドルの世界に踏み込んだので、それ以前については全くと言っていいほどわかっていない。しかしながら以降のアイドルビジネスの形をつまみ食い程度にも見ていると、おおよそこれがそこまで的外れではないのでは……と思える。という個人的感覚を承前としてこの先も進めてゆく。まぁ別に出版物でもないのだからこんな言い訳をしなくとも好き勝手言えばいいのだけどな……ブログだし。

承前長い。でんぱ組.incは出来すぎかってくらい壮大な個々と互いのリンクしたストーリーがあり、それはグループ活動と共に大きなドラマを生み続けることになった。
件の「W.W.D」は、製作を手がけたヒャダインが引きこもりやネガティブのひどいメンバーの更生のために仕掛けた、数人分の人生と心の命を賭けた大博打だった。そしてその成功はアイドル界の住環境を引っかき回す巨大な渦潮となったようなそんなようなそんな感じだと思う。

以降、地下アイドルに関していえば人間的な個性の掘り下げを求められるようになったのではないかと思う。
AKB48の「会いに行けるアイドル」というコンセプトがやがてアイドル業界全体を染め上げ、今やライブ時間より接触イベントに割かれる時間のほうが長いというのが当たり前になっている。
そうなってくるとメンバーの人気を左右するのが本人の人間的魅力。もっと言うと、ステージで良いパフォーマンスをするばかりが必ずしも人気のバロメーターにはなりえないという可能性が比率としてやや大きくなっているかもしれない。
「面白い個性やバックグラウンドにフォーカスする」というスタイルから例えば「IDOL AND READ」というアイドルオンリーで1on1の長文インタビュー集が刊行されたり、人間性をやたらと掘り下げる手法からなんだかんだ賛否両論ある講談社主催の「ミスiD」というオーディションも地下アイドルとは関わりが深い。

ひたすら当たり前のことを書き続けているような気分になってくるが、やはり思い直したい。がんばれ。
そもそも日本文化の中でアイドルの元祖とは昭和歌謡の中から生まれたものだ。たぶんそうだ。正確には「アイドル的人気を博した歌手」だが、世間一般の文脈ではアイドルとして語られている。
昭和のアイドルといえば、純潔なイメージを保つことがなにより優先されていたという印象が強いのではないだろうか。「う○こはしません」みたいなことである。極端な例では海外とのマネジメント契約下でのプリンセス天功なんかと同じである。彼女は寝るときの服装まで契約で決められているそうだ。パジャマを着たくてもネグリジェしか着れないとかなんとか。えろ。

とかくプライベートに関しては秘密主義のオンパレードだった印象がある。生い立ちやバイトの話などするはずもなく、明らかに庶民とは別次元の存在としてプロダクトされていたし、そうあることがアイドルの条件だった。
時代の合間に台頭した「モーニング娘。」を筆頭とするハロープロジェクトについても触れる必要が本来はあるのだが、全く通っていないので触れない。初めてギターを触る人間にレガート奏法ができないのと同じことだ。ただなんとなく人間的であることに関してはゆるかったと思う。というか若干ヤンキーっぽかったし庶民派といえばそうだったのかもしれない。

なにが言いたいかと言うと、dotstokyoは個性派グループアイドル時代も安定期になって久しい雰囲気の地下アイドルの文脈に生を受けながら、古典的な秘匿性の高いアイドルのストリームに突っ込もうとしているように見えるのだ。だから''王道''に見えるのだ。たぶん。もっといろいろあるんだろうけどほんとは。

ライブの話をする。

1曲目からメンバーが歌わず初音ミクが歌いだすパートが登場するなどした。観る以前に既に''テクノロジー系現代アートインスタレーション''みたいなイメージがあったので、まさにピタリとハマったといったところ。視界の色味を鮮やかにされるような、そして鋭角的な驚きを得た。初音ミクはかつて森美術館の企画展「LOVE展」で最もフィーチャーされていた展示物のひとつでもある。

シューゲイザーサウンドの気持ちよさに乗せて、かわいらしくもどこか健気な歌声を聴かせながら舞い踊る姿には確かな訓練の成果が感じられる。それでいてありえないほどバッキバキのサウンド・変拍子・構成で脳髄が破裂しそうになるインストゥルメンタル(てかもうリミックスだよあれは)もパフォーマンスするのだが、キレよく完璧に踊りこなしその中にあっても惜しみなく愛嬌も見せる姿は、誰がなにを言おうとも完全に''アイドル''だった。
曲中に「あっち向いてホイ」をする場面もあった。グループをよく知っていそうな人から笑いが起こっていたから「完全な決め事」ではないのだろう。演出に流動性や偶発性があるのだと思った。

他にも舞台上の「第四の壁」など意に介さんとばかりにバラバラな方向を向いて踊ったり、しっとりとした曲ではメンバーが決まった立ち位置から動かず(ある者は小道具を手に、ある者は曲の間ずっと背を向けていた)最後まで歌いきっていた。
こうした魅せ方はきっと360℃解放のステージでこそ生きると思う。観る場所によって様々な哲学や''愛で''が生まれるだろう。まだ様々な考察と観察*1の可能性を秘めている。

絶え間なく訪れる驚きと熱気と神秘性に満ちたパフォーマンスを前にしていろいろ考えながら観察をひたすら続けていたが、最後のほうになるともう気持ちよくエアギターを弾きながらMIXを打っている自分がいた。

実に熱く楽しいライブだった。観ていくうちに謎性すらもただ受け入れて純粋に楽しんでいたというか、少なくとも彼女らの秘匿性に心理的な意味での遮断性はなく、むしろオープンマインドなものを感じ取った。
哲学と発散の両極が共存するこの情報量の多さ。脳も身体も悦んでいる。アートだけを観ていても、あるいはアイドルだけを観ていても得られないものがどちらもその場にある。なんてお得なの!

その後はメンバーのトークが繰り広げられた。

いや、ゆるい… ゆるすぎる… 非常にぐだっている… あんなエッジの利いた(効いた)ライブをしたあとでこんなゆるいトークが展開されるとは… そのギャップがまた楽しくもある。
いろいろ隠してるなーという話をしたが、しかしそんな中でもメンバー個々のことを伝えようと様々な施策を取っていたりもする。
入場時にはメンバーが書いた自分たちを知ってもらうための冊子が配られたり、とりあえず「通称」っぽい呼び名もあることがわかった。
メンバー同士はとても仲睦まじく、なんというかいちいち絡みが可愛らしい。Twitterはメンバー共用でセルフリプで会話したりしている。なんとなく前衛的な雰囲気を垂れ流しにしているイメージがある中で、あのメンバーアカウントはとてもゆるく愉快だ。

だいたいこの文章を2週間半くらいかけてだらだら書いていたので、なんかもう疲れたしまとまりもないまま終わることにする。というかいまおなかが空いている。

このあとまさかの地元にdotstokyoがやってくる。なんてことだ。そっちを全力で楽しむべく、とりあえず初見の困惑などを取り急ぎここに残して両B面レコードを一回かけてから出かけようと思う。

*1:ちなみに彼女らはライブへの参戦を「観測」と呼んでいる。

52 偽Twitter

時間は差し戻されないし平行世界(もしもワールド)は存在しないのです。そしてなくしてしまったものが帰ってくることはあっても捨ててしまったものは戻ってこないのです

とにかくなんでもかんでも一人でやろうとするしそれはよくないと思っても変なとこで意地張るし肝心なとこで人を頼れないしそうやって自分一人が駄目になってきたのにそれに人を巻き込んだらダメでしょ

友達はいないんじゃない、弱みを見せることを恥だと思ってるだけ。プライドが高すぎる。男には男のプライドがある。ありすぎ。どんなに怠け者気質でも品良くいようとか高めようみたいに作用するメリットもあるけどさ

線引きに対してはとても真面目だし不可侵領域を侵すことは基本できない。それをするときは死ぬほど勇気がいる。こないだちょっとやってみたけどまぁダメだったけどでもモヤモヤがなくなってよかったし気持ちは変わりなくむしろスラッとした。

それはそうと自分の未来どうする?アイドルオタクもカップルとか多くてオタクやめればみたいなジョークもそろそろ通じなくなってくるよ?

脳と心に文化と造詣が入ってないなら記号化するしかないと思って耳インプレッションの方針はあったけど全く違うタイプの言葉をそろえたりしてた

その目論みはやりながら見つけていったしまとまらないまま伝わらないまま今どういう方向性なのかわからないけどもうどうでもいい

たぶん自分が漠然とやろうとしてたことはドッツが数千倍バッチリやってくれてしまったからぐうの音も出ない

争いを諦めがち。話し合いという名の論争を仕掛けられめんどくさくなって何も言わずに消えるっていうことをしたことある。でも話してわかる相手かどうかの判断くらいできるし基本相手に合わせるタイプだから。姓名判断とかして。

辛いときは逃げてもいいんだよを言い訳にしながら生きてしまったとか、体よくサボったりするの上手いから真面目が無理を生むような辛さって実は有してない

芸能の世界でバタバタ動いてるときが一番生きてる感じがしてたまに思い出しては一生恋しいまま死んでいくんだろうな

なんかやりたいけどね

51 愚痴

川をぼんやり眺めていて澄んだ水の流れの中に何匹かいる小魚の個体別特徴なんて気にも留めないのが普通だけどたまたま鱗の模様が印象的なやつがいたらぼんやりとだけ覚えてるようなそんなふわっとしたあの日見たちょっと頭に残る模様をした魚のことをすごくどうでもいいんだけどそれについて思ったことを書くようなそんなレベルの話をこれからしますつまるところ川のように眺めて通りすぎて読みながらも別のこと考えてればいいっていうそういう話だから句読点もつけないし改行もしないねなんなら絵かなんかだと思って遠くから眺めてみてたぶんアンディウォーホルの顔に見えてくるよ見えない人は来世で左利きになるからがんばってこのブログは全年齢対象だから例え放送禁止用語をやむなく使わざるを得ないことになってもちゃんと伏字を使う義務教育レベルの配慮を心掛けているのでままるげとかいちいち変換してるんだよ健気だねいたいけだね最近ま○げエターナルとかあとま○げwとだけプリントされたTシャツ着てる若いドルヲタさんがちょいちょいいらっしゃるけどあれじゃがりこのモンスターピザ味気になるぶっちゃけ死ねって思ってて少なくとも女子校に通う女子学生が完全に仲間内だけのほぼプライベートな空間でちょっと肘かゆいから待っててそんでゲラゲラ糞みたいな話をするときに使うぶんには見えやしないし別に構いやしないんだけど調子に乗った猿みたいな男の学生がたまには靴磨き行こうかな大声で人前で言うのはやべ電車寝過ごした正直公然猥褻の領域で女性アイドルのイベント会場でそれを聞こえるほどの大声で言ったりそういや観たかった映画ほとんど見逃したわまだなんかやってるのあるかな大きくその文字を掲示するのは明らかにセクハラでしかないしそもそも各都道府県の迷惑防止条例に抵触する案件だということをまず自覚するべきだけどなんか水餃子食べたいなまぁできないかそれにメンバーが面白がってるしとかっていう自己正当化主張をされる方もいたけど麻婆豆腐もいいなあなたの現場のアイドルは本気で面白がってたらライブ中でも言及してるでしょう○ちとかさ牛乳石鹸って使ったことないけどあれいいのかな昔から変わらずある商品って気になるよねずっと連呼してるじゃん大人な対応してもらってるだけだよ彼女らは常に見えるところにいる人たちを否定しないからねまさに菩薩あんまり関係ないけど有名税って言葉は百パーセント悪意しかないよねケンタッキーの黒胡椒チキンだっけあれ重くなくて美味しかった面白がってるって勘違いして十年先も二十年先も無自覚にセクハラを続ける品のない大人になりたいのか君らはっていうか諸君私は戦争が好きだあのTシャツ作るために業者に発注する手間暇かけてるところを想うと悲しくなってくる君らの青春そんな感じでいいのかまぁいいんだろうな俺もヤドクガエル綺麗だよねやっぱジョジョ6部はカラーで読むのがいいわ言うほど大した青春送ってないよ楽しいのが一番楽しんだ人が勝ちそれは間違いないけどそれを不愉快だと思うなんか突然妖怪けむりで遊びたくなることあるよね人がいることに簡単に気付けるような案件であるにも関わらずそれに気付けないし面白いと勘違いしちゃってるのは小学校から時が進んでないとしか言えないし周りの人は君が消耗されてくのを炭酸水ダイエットって効いてるのかよくわからないよな楽しんでるだけだぜ裸の王様を嘲笑う城下町の人達とおんなじだよ誰も責任なんか取らなくていいしね俺も若くないからそろそろ秋服買いたいなぁあんまり若い人たちに口出しするのカッコよくないと思うから言うのいやなんだけど少なくとも自分は品がないのが大嫌いなのでブルーチーズを20代のうちに食べておこうと思わないこともない正直う○ちだってねマジでそろそろやめてくれって思ってるくらいだからね淑女たる推しメンにはいつだって紳士的に接していたいよね例え呼吸をするように実を言うとクレイジーケンバンドのベスト買うか未だに迷ってるクソリプを送っていたとしてもさ彼女らは金を払われたら会わなきゃいけないんだからせめてそのつかの間の時間を不快な思いをさせないように薬切れそうだけど給料日までまだちょっとあるんだよな身だしなみを整えてネガティブな話題は避けて楽しいだけのものにするのが受け取るこちら側の礼儀なんじゃないかと思うのよそれはライブ中だとしてもねチーズダッカルビサムライの近くにあったわ行きてえ別に自分が完璧にできているなんて思ってないし知らず知らず不愉快な思いをさせているかもしれないけどなるべくならみんな楽しくみんなマイクスタンドってちょっと憧れるよね最高な現場がいいじゃん年齢どうこうじゃなく人として生きるならデリカシーを持てって話をしてんだよ

49 楽曲派版ゴキゲン帝国 ~2ndワンマンを軸に楽曲派が語るゴキ帝の名曲たち~

いちほさんのMCの「みんな普通なんです」にすごいエモを感じて真面目にいろいろ書いてたのに目を離した隙にパソコンが勝手に再起動して全部消えたので気が向いたら話すね!!!!!!!

あとで、、、最後のほうとかに、、、流れが乗れば、、、、

 

 

劇場版ゴキゲン帝国とは・・・・・

「理不尽と戦う」をコンセプトに活動するアイドルグループ。
リーダーの白幡いちほが元芸人ということもあってか、ネタに走ることに一切の躊躇いがなく「しゃべらなければ可愛い」とも言われる人達。*1
昨年9月の始動以来様々なネタを振りまいており、過去にはオタクと撮ったチェキの売上だけで旅をしたり、最近ではコミケハンドスピナーのコスプレをして話題になったのも記憶に新しい。

 

楽曲についても非常に濃いものが多い。やたらと卒業しまくるアイドル界のあるあるを歌った「大切なお知らせ」「わかる」以上のことをなにも言えなくってバカになれるパーティーチューン「人の金で焼肉食べたい」などが代表曲。

これだけだとかなりネタ色が強いが、他にも「思い切っていやなこと全部やめちゃおう」と歌う応援歌「I NEET YOU」や、夏フェスの情景を歌った叙情的なロックナンバー「スタンドアップなどふざけているばかりではない真面目に良い楽曲も多数存在する。

これらの楽曲のいずれにも共通するのは、観る人聴く人をゴキゲンにするというスタンス。
これについてはリーダーでありコンセプターであり、多くの楽曲の作詞も自ら務める白幡いちほのブログから引用する。

ゴキ帝は音楽ジャンルのコンセプトは固めてません!
 
決まってるのは「ネガティヴをポジティブに変える」という歌詞のコンセプトだけ!
 
どんな人でもどんなジャンルが好きな人でも共感できる歌詞で壁を超えて繋がって一緒に理不尽と戦いたいな、という思いからです。

この通り、劇場版ゴキゲン帝国の楽曲は多種多様でありながらもわかりやすくシンプルなものが多い。

ロックやEDMなどライブライクなポップジャンルを重点的に攻めながらも、かつライブアイドルシーンをしっかり研究してきたことが伺えるももいろクローバーでんぱ組.inc、BiSといった地下アイドルブームを巻き起こした立役者たちから、90's~00'sのJ-POPといったさまざまなストリームから美味しいとこどりで上手いこと取り入れている印象がある。単純にとっつきやすい曲が多いということだ。
それでいて細かく聴けばなかなかエッジの利いたこともしているので、昨今楽曲レベルの向上が留まるところを知らない楽曲派市場のアイドルシーンの中にあっても引けを取らない上質な楽曲がそろっているので、楽曲派オタクのみなさんにもおススメしたいグループでもある。

なお、楽曲制作陣にはボカロPや、ゆるめるモ!などのライブアイドルシーンを牽引してきたグループの楽曲を多数手がけるハシダカズマ(箱庭の室内楽)などバンド勢も名を連ねており、楽曲に豊かな幅を持たせている。

そんな楽曲を持つ彼女らのライブパフォーマンスは型にはまらない破天荒タイプ。
クラップを煽るのにフライパンをおたまで叩いてたりが現れたり、落ちサビを歌うメンバーを他のメンバーが邪魔したりする。落ちサビは邪魔するものらしいよ。

そんな劇場版ゴキゲン帝国だが、実はびっくりするくらいCDを出していない。現在入手可能なものは単曲シングル「人の金で焼肉食べたい」のみ。しかも一部通販でしか全国流通していない。
それでも先日のワンマンライブでは400人以上を動員し大成功を収めた。まさに生粋のライブアイドルといえる。

そして11月、満を持して待望の1stアルバムがリリースされる。それに先駆けて今回は先日のワンマンライブのセットリストを辿る形で彼女らの楽曲を紹介していこう。ライブレポも多少兼ねた形で書くので、同時にゴキ帝の遊び心なんかも伝えていければと思う。

ちなみに当日のセットリストは下記の通り。

1.大切なお知らせ
2.I NEET YOU
3.GGT-ROCK
4.アイドルなのに
5.エゴサしてブロック
6.迷い道Melancholy
7.また君に番号を聞けなかった
8.カミサマ
9.深夜のラーメン最高
10.vs.MAD
11.スタンドアップ
12.千本桜
13.人の金で焼肉食べたい
14.すごいすごい優勝のうた
15.ストロベリーメルト
16.Nice to meetune
En1.スタンドアップ
En2.I NEET YOU
En3.GGT-ROCK

 

1.大切なお知らせ

登場したメンバーがまずは全員正座。ということはこれか千本桜だが*2、この日はまず動画が流れ出す。

セルフ運営とか言ってましたけど、私たちには上司がいます

アイドルだから可愛いことをやりたいのに変なこと*3ばかりやらされていました

など衝撃のネタ告白で初っ端から爆笑を誘い、ライブはスタート。

そう、今回のライブのタイトルはずばり、

   第一次ゴキゲン大戦

~ムカつく上司の倒し方~


【公式MV】劇場版ゴキゲン帝国 『大切なお知らせ』-MVコンテスト優勝作品-

ファンに映像素材を提供し、MVコンテストを行っていた楽曲。なんともウマいこの作品が最優秀賞に選ばれ公式新MVになった。なお旧メンバー版MVには推しが他界した経験のあるオタクが出演している。

オルゴールの音色とともにオタクが最も聞きたくないあのフレーズが語られ、そのしんみりとした空気を引き裂くようにヘヴィーなギターリフと「そんなん言うと思ったの?」という力強い切り返しから叩き込むライブの定番ロックナンバーだ。
重厚なサウンドとパワフルな歌声でフロアを沸かせる序盤から、アイドルらしいポップさと少し切ないメロディーラインで聴かせるサビへ続く構成は実に表情豊か。
ライブではヘドバンもあり、メンバーとの触れ合いもあり、楽しめる要素がとっても多い屈指の沸き曲なので、ライブの前にはぜひ予習しておきたい1曲だ。

ちなみに1番
Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビ
なのに対し、2番では
Aメロ→Bメロ→サビ
Cメロを端折ってそのままサビに繋げる構成になっていて、この繋ぎのコード進行が自分的にツボだったり、この部分の九軒ひびきの透き通るハイトーンがひときわ良かったりする。2:46くらいから聴いてみてほしい。

代表曲をワンマンライブの1曲目に持ってくるのはよくあるやり方だが、ライブのコンセプトに合わせた演出にバッチリはまる見事なオープニングだった。

 

2.I NEET YOU


『I NEET YOU』-Live ver.-(2017年元日ワンマン初お披露目映像)

これまた絶妙な選曲である。

先述した通りのポップな応援ナンバーで、ライブでの人気も非常に高い。ゴキ帝の中でもっともアイドルソングらしいかもしれない。

実は1stワンマン、2ndワンマンともにエンドロールにこの楽曲のインストver.が使われている。

この楽曲については多くを語るより白幡いちほのブログを引用したほうが良いだろう。

劇場版ゴキゲン帝国から毎日一生懸命働いてる人へ。
生きているとやることがたくさんたくさんになったり、切羽詰まって苦しいのに誰にも言えなかったり、何もかも辞めて逃げたくなったり。
 
そんなときは、逃げても辞めてもいい。
その経験もきっと自分をつくる大切な財産になる。
 
好きなことだけをして生きていくのは難しいけど、ゴキゲン帝国は限りなくそうでありたい!
君にもそうあってほしい。
 
1番大切なのは自分自身で、自分のペースで生きていいんだよってことを伝えたくて歌詞をかいた曲です。
案外振り返ってみたら意味ないって思ってたことに、価値があったりするな、って思ってる!
 
この曲がみんなの逃げ道になりますように。
…という私自身が1番この曲に助けられてるかも。

 

ゆるめるモ!の「逃げろ!!」テーマ的なところでよく似ているのかもしれない。というかコンセプトに共通点がある。「辛いときは逃げてもいいんだよ」と歌うこの曲は多くの人にとって救いになっているのではないだろうか。

この曲のキラーフレーズは「無責任に にいっ としよ」だと思っている。
このフレーズひとつにゴキ帝の理念信念が詰まっているような気がするのだ。

ライブにおいてはガチ恋口上があるが途中でキャンセルされる。*4

冒頭2曲で挨拶代わりの名刺曲を叩き込んだゴキ帝、素晴らしい幕開けだ。と思ったら!

3.GGT-ROCK


GGT-ROCK~歌詞付き~ AIF Live/劇場版ゴキゲン帝国

これもまたライブでの定番必殺アッパーチューン
え?もうこの時点でこの3曲やっちゃうの?という圧巻の攻撃態勢に度肝を抜かれる。

とにかく「解放」に重点を置いた、盛り上がるためだけの曲といっても過言ではない痛快すぎるロックナンバーで、とにかく盛り上がるやつ。
サークルでコール打ったりしてステージ観てないことも多いアイドルオタクの習性を逆手に取ったというかそのまま書いた曲で、「うちではそういうのなんでもアリ!楽しんだ奴が優勝!」というゴキ帝のライブに対するスタンスを明示している曲でもある。

この曲では「上司です」といってスーツを着たダッチワイフがフロアに投げ込まれ、あっという間に身ぐるみを剥がされてボロ雑巾のようになってステージに帰ってきた
メンバー曰く「ムカつく上司の倒し方、『オタクのとこに投げ込む』だったね~」

 

…うん、この時点でテーマ達成しちゃったんだけど。

 

4.アイドルなのに

ここからは比較的レアな曲が続く。冒頭3曲が代表シングル曲だとしたら、ここからはカップリングに入ってそうな曲たちだ。若干マニアックなところもある。

 泥臭いギターリフが印象的な、4ピースのシンプルなファンクロックナンバー
作曲を手掛けたれるりり「脳漿炸裂ガール」などで知られるボカロPで、ボカロのほうでは高速ファンクという感じだがこの曲はミディアムテンポで、男女間のドロドロを取り入れたドラマのエンディングにありそうな色気あるメロディーラインがクセになる。
歌詞を見ていくと、「アイドルなのに足が臭い」などまんまタイトル通りの内容にはじまり、「それでも叶えたい夢があるんです」と情熱的に歌い上げる、言うなればメタ・アイドル・ソウルな曲でもあることがわかる。そもそも曲自体アイドルらしからぬディレクションで、テーマ性が詞曲共にうまいこと絡み合った名プロダクトと言える1曲。ついでに言えば、白幡いちほ自身の90's J-POPからの影響もこの曲に見えるような気がする。


5.エゴサしてブロック

 一転して気の抜けた音色が踊るファニーなエレクトロポップナンバー。エレクトロはそんなに詳しくないので、電気グルーヴとかgroup_inouがまじめに可愛いアイドルソング作ったらこういう感じだろうな」と漠然と思った。

「ついつい嫌なもの見ちゃうことってあるけど、思い切ってブロック(遮断)しちゃお!」という、「I NEET YOU」のテーマ性を違った切り口で表現している楽曲。

細かいコールライブごとに変わる間奏のセリフヒップホップ的なアプローチのハンズアップパート真似しやすいかわいらしい振付など、がちゃがちゃと楽しいギミックが多数みられる見てるだけでもとても楽しい曲である。パフォーマンスまで含めたらちょっとエレクトロニカかもしれない?


6.迷い道Melancholy

 ハシダカズマ提供曲ということで、ゆるめるモ!わかる方には「箱めるモ!」っぽいと言ったらわかりやすいかも?*5
ミディアムバラードとは言いつつも、トラック自体はヒップホップっぽいというか、ぶっちゃけSPEEDのアルバムに入ってそう白幡いちほのソウルフルな歌声がコード感によくハマってなおのことSPEEDのミディアム枠っぽい。ライブでは滅多にお目見えしないまさに隠れた名曲

自分の居場所がわからず悩みながらもがんばっている女の子の歌で、モデルは九軒ひびきだという。

ゴキ帝唯一のゆったり聴ける曲で、振付もなく歌で聴かせるタイプだ。
前2曲と合わせ楽曲幅の豊かさを感じさせるパートになった。

 

7.また君に番号を聞けなかった


ゴールデンボンバー「また君に番号を聞けなかった」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Full ver.] 】

初期からやっているゴールデンボンバーのカバー。動画がないので載せたのは原曲のMV。

原曲はサンボマスターばりの青臭いドロドロした熱気全開のボーカルで、ラストの語りにいたっては根暗な少年を演じるときの大槻ケンヂみたいになっている、少年の青春の醜態的内情を明け透けにぶちまけた

あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙

って感じの曲なのだが、これをゴキ帝がやるととっても可愛らしい

ジョルジュ長岡よろしく腕をぶんぶん振りながらサビを歌う姿とっても可愛らしい

九軒ひびきなんてもうたまらん可愛さだけど、なぜか当たるととっても痛そうな気がする。(おにぎりは痛くなさそう)


8.カミサマ


『カミサマ』-Live ver.-(2017年元日ワンマン初お披露目映像)

ハシダカズマ提供曲のひとつで、こちらはファニーな電子音がオリエンタルなメロディーを奏でるリフレインが印象的な四つ打ちのアッパーチューン

メンバーの意見を取り入れカッコよくもありかわいさもおかしさもあるキラーチューンに仕上がっている。このBPMの速さでかつかなりクセになるというか、トランスしていけるタイプの曲だ。

そのオリエンタルなリフに合わせてか扇子を用いた振付が特徴的。1stワンマンのテーマであった「神」とも相まって(がっつりではないが)「和」のテイストを盛り込んでいる。

歌詞については特に「和」を意識したものではないが、シンプルで力強い言葉が忌憚なく勇猛に並び立つ

これについて白幡いちほはブログでこのように語っている。

自分たちの夢を自分たちで叶えるという強い気持ち。
いつでも光り続ける、走り続けるという覚悟。
どんな相手でも負けずに奪う心意気。
プライドを捨てて盗む貪欲さ。
歌い続け、踊り続け、笑い続け、遊び続け。
間違っていたとしても、自分を信じたものであればそれでいい、疑って笑うより、信じ続けて泣こう。

プライドとかないから。ガンガン引用するから。良いこといっぱい書いてあるし。
楽曲についての詳しいお話もこちらに↓

カミサマ(歌詞あり)|白幡いちほオフィシャルブログ「I am COOL JAPAN」Powered by Ameba

9.深夜のラーメン最高


はじめてでもたのしい!劇場版ゴキゲン帝国ライブ-2017夏-

(この動画の9:32~)

アニメ食戟のソーマの主題歌にも起用されたロックバンド「みそっかす」による提供楽曲。

一言でいえば、ゴキ帝のなかで最も節操のない超高速低偏差値お祭りナンバー!
ものすごいBPMと早口
で駆け抜ける「深夜のラーメンやめられない!」と言ってるだけのとにかく楽しむ以外の選択肢がないはちゃめちゃに愉快な曲
えげつないクローズドハイハットの連射に急かされるようにものすごい勢いで言葉を畳みかける、アドレナリンぶちまけ案件のやつである。

馬鹿になって楽しみながら推しが早口をがんばっている姿を楽しむのが王道だろうか。個人的には九軒ひびきの「メンマは割り箸じゃないんだよぉ~!」推しエアドラムもはかどるのでエアバンドマンのダイエットにもオススメ
10.vs.MAD


【キネマより速報!】劇場版ゴキゲン帝国からお知らせ!!

(この動画の終盤に新曲発表の告知文とイントロが少し入っている)

新曲!

「入れ替わりの激しいアイドルシーンに向けたストレス発散パワーチューン」と紹介されたこの楽曲は、ゴキ帝初のスラッシュメタル
終盤にはKISSの「Detroit Rock City」を彷彿とさせる祭囃子のようなビートも登場し、帝国有史以来最も暴れられる楽曲!

初披露の爆裂アッパーチューンから終盤戦をスタートさせたゴキ帝、ここからの勢いがすごかった。

しかしこの初披露でしか聴けていないので曲に関してはこれ以上は語れない!すまん!

楽しみに待とうな!


11.スタンドアップ

キネマワンマン前の主催ライブで先行初披露された、松隈ケンタっぽいエモロックナンバーわかんない人はBiSHの曲とかでんぱ組.incの「ブランニューワールド」とかああいうテイストなのでなんとなくわかって。

作詞は初の白幡いちほ・九軒ひびきの共同名義。歌詞のモチーフはひびき発信だった模様。

これについてはTwitterでめっちゃ語ったからそれまとめたの読んで

ゴキ帝の新曲披露の日に歌詞カードを予約特典でつけてくれるやつ、「スタンドアップ」で初めてもらったんだけど本当に好きな曲になったしなんか呼ばれて行ったような気がしてくる。歌詞の意味を咀嚼したいときは歌詞を手で書き写したり打ち込んだりするのだけど、昨日深夜にそれやってたらエモまった。

夏フェスを舞台に、ライブ会場では知らない人たちとも仲良くなれるあの感じ些細な枝葉の情景まで丁寧に描いて、でもライブが終わったら連絡先もSNSもお互い知らないまま別れて、ぜんぶ終わったあとは一人だしなにも残ってないけど、明日からの日々を送る自分は昨日までよりどこかゴキゲンになっている

だから一番最後のフレーズ「明日にはもう何もない 足跡だけが残るよ」の先にそういう''ゴキゲン''がある、っていうのがこの曲をゴキ帝がやる意味(歌詞コンセプトとのリンク性)も含めての自分の解釈で、物語をぜんぶ描き終えた本を閉じた後の無音の中に精神が詰まっているという内から来る熱さエモさのある曲だなって。

キネマはたぶん500~600人?*6あれだけの帝国民がいて、みんながみんなハッピーになれたあの空間、あれは本当に帝国民のみなさんが本当の本気で全力で楽しむ才能のあるめっちゃ良い人たちばかりだったからだと思うし、あの日オケでもやってかつバンドでもやる曲が既存の定番曲たちを差し置いてこの「スタンドアップ」だったことは(バンドスタイルの1曲目だった)、すごく大きな意味があるんじゃないかなって。みんながみんな最高に楽しみ合って明日からの日々がそれまでよりゴキゲンになるような余韻が残ってほしいみたいな願いとかなんかうまく言えないけどそういうのがあったんじゃないかって。

最初歌詞読んだときは「ゴキ帝にしてはなんか意外なテイストだなぁ」って感じてたんだけど、初披露の鹿鳴館からキネマまで観て、改めて歌詞を自分の手でスマホのメモ帳に一文字一文字打ち込みながらその切り口を観察してキネマの光景を思い出してたらこの期に及んでもいろんなものがこみ上げてきてて、しかもあの曲ってその前は初披露の鹿鳴館でしかやらなかったし一切音も動画も出さなかったから、あの場にいた9割の人があの曲を初めて聴いたんだよね。そういう場で、いくつか披露した新曲の中からスタンドアップ」だけを2回もやったのはかなりあのライブを語る上でのポイントなのではないかとか。

あのライブに関して特筆すべき曲といえばこれと、本編ラストで燦然と輝いた完全初披露曲「Nice to meetune」なんだけど、やはり新曲をハイライトにしてしまう実力と帝国民との信頼関係みたいなの、思い返しても最高潮だったな。

ゴキ帝ちょっとイロモノに見られるとこもあると思うから、アルバムがそういう人達にもしっかり中のハートが届くようになるきっかけになったらいいなぁ、と自分は思っている。本当にネタ的な面白さが掴みで自分は入っていったけど、それを上回るハートの熱さと信念があるグループだったもの。本当に好きなのはそういうのだから現場行くたび嬉しくなっていった。

……この曲アルバムに入らないってマジ…?*7

12.千本桜

 


新メンバーお披露目!これが新体制のゴキ帝ライブパフォーマンスだ!

(この動画の3:44~)

前2曲のスタイルの異なるロックナンバーの並びから一転、ここからはEDMが並ぶ。
CTS feat.初音ミクEDMバージョンのカバーで、ライブの超定番曲だ。

原曲は小林幸子もカバーするボカロ界のレジェンド楽曲だが、このバージョンは和とEDMを融合させたもの。実はとても相性がいい。
加えてパーティーチューンの似合うゴキ帝のレパートリーとしてもすっかり馴染んでいる。というかもしかしたらこのカバーこそが今のゴキ帝の下地を作っているのかもしれない。
13.人の金で焼肉食べたい


【MV】劇場版ゴキゲン帝国 『人の金で焼肉食べたい』

おそらくネタ的なところも含めて最も認知度が高い楽曲。いろんなアイドルが聴いている。
もう、すごい、バカ、おもしろい、最高!ってなるやつ。

これもまたEDMだが、基本的に「人の金で焼肉食べたい」と繰り返すことがメインの低偏差値楽曲で、おっさんの声でのコール&レスポンスも入っていてずいぶん力の入ったネタ曲になっている。アウトロなんかもうヘッドフォンの左でおっさん集団がひたすら「ゴチでーす!」って連呼してて笑うしかない

唯一CDリリースされている楽曲で、ライブでもお馴染みのキラーチューンになっている。
金のかかったレーザーでオタクたちが焼肉にされてゆくなか、やはりこの曲でライブを締めるのかと思っていたら*8全然そんなことはなかった。その先にこそ今のゴキ帝が見せる凄さがあった

 

14.すごいすごい優勝のうた


はじめてでもたのしい!劇場版ゴキゲン帝国ライブ-2017夏-

(上にも載せた動画だがこの曲は4:03~)

これもハシダカズマ提供楽曲。いやハシダさん一人で幅広すぎだろ。知ってたけど。

ファンファーレにはじまり、ファンファーレに終わる、劇場版ゴキゲン帝国の国歌……なのだが、その間に挟まれた曲の本編(?)はなんとミニマルディスコである。
B'zの「Calling」ばりの転調落差に初見ではかなりびっくりする曲かもしれない。

「みんな仲良くしろ!」というメッセージ性のある曲だが、「すごいすごい最高~」という偏差値を臨界点まで下げた歌詞のリフレイン脳死トランスキメられるこのミニマルディスコというジャンルを当て込むという、語弊を恐れず言うならば昏睡させて言うこと聞かせちゃうようなことを音楽的にやっていて、楽曲コンセプトの体現方法としてはゲームバランス的にクリア後にしか手に入らないようになっている最強武器のギミックをぶち込んだ荒業となっている。これについては「もうダメだ ダメだ ああ…」のパートを完全に同一句の繰り返しにすることで歌詞までミニマル化させているという時点で完全に確信犯だと思った。どういった手法で制作しているのかはわからないが、作詞段階でこれを無意識にやっているとしたら対曲に関する嗅覚がずば抜けていると言うほかない。

こんな感じなので、ライブに関しては深いこと考えず音の波に身を任せながら肩組んで声出して優勝しような!っていう形に。ゴキ帝の新型武器爆誕してた

比較的新しめの曲だが、代表曲をほぼほぼ使い切ったうえでこういった曲を挟むこのセトリの攻め方は自信の表れに他ならない。この日のライブ中、ゴキ帝は常に圧倒的だった

15.ストロベリーメルト


②最終未来兵器mofu 2015年6月1日モフ会激LIVE part2【和茶屋娘のお茶の間さいさい】モフ会・激 特集

(この動画の4:10~)

前身グループの持ち曲の中から、唯一ゴキ帝に受け継がれた歴史ある曲
そういった経緯もあってか、ゴキ帝にしては驚くレベルで二次元アイドル・アニソンらしいラブソングだし、楽曲についてもストリングスの取り入れ方などまさにアニソンという秋葉原が超似合う感じだ。*9

もちろんそういった明るく多幸感のある曲で、ライブにおいてもとても暖かく盛り上がる伝統的な1曲だ。
実は終盤パートの「千本桜」以降の並びで唯一EDMではないこのあたりを成立させるバランス感覚も見事だと言える。
16.Nice to meetune

本編ラストを飾った完全初披露の新曲かなりエモいMCに続けて披露されたが肝心のその内容を忘れてしまうのが自分である。感情の記憶だけはちゃんと残っているのだが文字起こしとかを記憶でするのには自分の脳構造は向いていない。。

これもEDMなのだが他のEDM曲とは毛色が違い、かなりエモーショナルでカッコいい、そして爽やかでめちゃくちゃ気持ちいい楽曲である。ダンスにも気合が入っていてただただカッコよかったし、ライブ中歌詞は全然聴き取れていないのになぜか泣きそうになっていたゴキ帝の真面目なガチ勝負曲なのだと思う。

なによりあらゆる代表曲・必殺勝負曲を差し置いて完全初公開のこの楽曲で締めたライブは、すさまじい感動と情熱と興奮と開放感を残してくれた。圧倒的なクオリティと附随する自信劇場版ゴキゲン帝国が秘めたポテンシャル・底力を堂々と見せつけてくれたし、それでもなお「まだまだこんなもんじゃないぜ?」ってベロだしながらスキップしていくような余裕も見える。観る側の予想や期待なんて一段も二段もすっ飛ばして「もうとっくに上のステージにいるぜ?」と言われているような気さえした

様々なネタも織り交ぜ笑わせ沸かせて充実の内容となったこの日のライブの最後にパフォーマンスされたこの曲は、ゴキ帝の明るい未来を予感させるに充分すぎるものだった。そしてそれは、応援する身としては何よりも嬉しいことではないか

曲に関してはライブ動画も本当につい先ほど公開されたばかりで、歌詞カードの頒布も来週のイベントからと発表された。

というわけでこれもまだ全然語れない!またな!

 

 

↓↓↓アンコール↓↓↓
En1.スタンドアップ
En2.I NEET YOU
En3.GGT-ROCK

この記事では曲語りがメインなので、本編でやった曲で構成されたアンコールはさらっとだけ紹介。

サプライズで初のバンドスタイルでのパフォーマンスが行われた。
会場の構造や準備の兼ね合いからかドラム抜きのツインギター、5弦ベース、キーボード編成
やはり生ドラムの迫力は欲しかったところだが、それを差し引いてもミュージシャンの演奏という呼吸がバックトラックとなると演者も観客もより熱をもってぶつかり合える。最後にしてすさまじい熱量だった。次はフルバンドでぜひ!

(ちなみに、バンドメンバーみんな刺青してるからラウド系のコワモテかと思ったら、「ゴキ帝」「GOKIGEN」ってマジックで大きく書いてるだけでした。芸が細かい!)

 

 

そんな感じです。お付き合いありがとうございました~

*1:しゃべっても可愛い?知ってる。

*2:千本桜の場合はメンバーがサングラスをかけたり立ち位置が違ったりする。

*3:ハンドスピナーのコスプレとか滝行をやったときの写真が流れる

*4:このときの九軒ひびきはとてもかわいいので必見である。

*5:「おこしてしまった?」「木曜アティチュード」「その他のみなさん」あたりのハシダ曲ミディアム枠にありそうなライン。

*6:後に発表あり、412人でした。

*7:ソースは公式の収録曲告知チラシbyぺろ。つ、つらい、、、

*8:知名度の一番高い曲をラストに持ってくるのはセトリの常套手段。盛り上がるし。

*9:このあたりのジャンルは妄想キャリブレーションが踏襲し後に昇華させたという地下アイドル界のちょっとした歴史もある。

48 コラージュは誰のものでもない

同級生はみんな死ねって思ってた
自分を仲間はずれにしたから
机に突っ伏してずっと寝ていた
ダボダボの服だけが味方だった

カッコつくスタイルもしてないし
髪を染めようとか思わない
髪型とかセットもよくわからないし
ファッションなんてからっきし

ワールドカップはテレビで観るけど
サッカーのことはよく知らないし
下ネタは嫌いじゃないけどついてけない
恋愛観に意見なんて持てません

心配してくれる大人にはなにも言えなかった

こんな自分に誰が愛向けんの
本当は誰も嫌いじゃない
考え込んで沼になるベッド
夜深くは泥を飲まされるタイム

好きなものにすがっていけば
居場所があるって思ったんだ
みんなが夢中でシェアし続けてる
そこはなんとも素敵だった

暗い気持ちで閉じこもるように
愛したものなど中途半端
夢を叩きのめされた挙句
同級生を見つけて逃げた

どこにも居場所がないと目隠ししながら言った

根気よく誰かが叱ってくれて
なんかキリのいいタイミングで
いろいろ卒業できるなんて
漫画の読みすぎ そんなムシのいいこと
あるはずなかった そりゃそうだ

死にたくない 死ねるわけない 痛いのやだ
死にたい いますぐ死にたい 安楽死でよろ
楽に死ねる方法 検索 実行 めんどくさい 寝る

やけに静かで落ち着いた朝に起きる
一通り忙しさが済んだ町は
とっくにのどかに朝をやってる
今日はもういいや もうちょっと寝よう

誰にも気にされない 学費のことは責められる
信じてるなんて言葉で放置プレイは楽でいいね

きっとなにかがすり減りきるまで
わからないこともあるんだろうな
知ってる人がいないところで
同級生のマネをした くじけて死んだ

このままでいいと思ってるわけがない
人並み以下でも今よりマシになりたい
何度も何度も死んで逃げて死んで逃げて
生き返るたびちょっとは上手くなった

傷つけた人にはもう会えない
傷つけてきた人をもう恨まない
誰より時間がかかったとしても
ハッピーエンドじゃなきゃ自分に悪いじゃない

バイバイ、ありがとう、さようなら
今よりよかった過去なんてないんだ
常に常にもっとマシにもっとマシに
人になって人になって人になって人になるんだ

自分なんかより幸せにしたい君に会えるまで
分けてあげられるくらい幸せな顔になるんだ
きっといま願ってるすべてが叶わなくても
それでいいって思えるような未来が来るって
信じて 誠実に 成るように生きていくしかない

47 夏の日のオマージュ③

文鳥を飼ってからろくなことがない。

狛江の1DKに暮らしている。サラリーマン。童貞。文鳥は寂しいから飼ってみた。

文鳥ってやつは、インコやオウムレベルではないものの、稀に言葉を覚えてしゃべることがあるらしい。という前知識はあったので、期待はせずに紀元前の戦争の名前とかを仕込もうとしたのだが、案の定この文鳥がしゃべることはなかった。
あ、俺はこいつに嫌われてるし俺もこいつにfxxkサインを日常的にかましているので名前はない。シトロンという名前があったがもうこいつは「文鳥」。文鳥という名前の文鳥でいい。そういうことになった。以後よろしく。

ある金曜日、帰っても問題ないような仕事のために意味のわからない残業を空気に流されてしてしまい、自宅に着いたのは21時を過ぎていた。空気に流されてするのがまぐわいだったらいいのにな。よっこらセックス。文鳥にエサやってトイレ掃除して、疲れで判断力を失った頭で買ったAVを観はじめた。素人の女の子が同じく素人の童貞を卒業させてあげようというまぁマジックミラー号。顔と名前を知ってる女優が素人ヅラして出てるけどたまに本当の素人も紛れてるらしい。なんとなく夢がある。どちらにしても。

AVを観るときにヘッドフォンやらはしない。なんとなく臨場感が損なわれる気がする。コンサートDVDとかもそうする。ヘッドフォンだイヤフォンだってのは左右から音を入れて脳内で立体を構築するものだから、空間を伴う「映像」の鑑賞にそのツールを使うのはなにか違う気がした。

本当は大音量で観たいところだが、もちろん夜だし安いアパート住まいだから隣人もいる。配慮して音量はかなり抑え、テレビにできるだけ近付いて楽しむことにしている。
日中だって気を遣う。世間はいま夏休み真っ只中らしく、家の近くの公園には朝っぱらから小学生がよく遊びに来ている。健全な青少年育成のため判断を迷ったが、PTAとテレビで聞く程度の世論が怖くなりやはり夜間と同じ方法での鑑賞を選んだ。
いずれにしても、傍から見たら実に気持ち悪い。変質者が部屋に潜んでいたらどうしよう。潜んでいることよりもこの醜態を見られていることのほうが耐えられないかもしれない。恥ずかしい。
ただ事実は小説より奇なりとはよく言ったもので、この状況で俺に耐えられない思いをさせたのは架空の変質者ではなく、あろうことか飼っている文鳥だった。

「あっ…あっ…」
妙に低い気持ち悪い声が背後から聴こえてきた。ホモの変質者でも侵入したかと思い、戦慄して背後を見ると、どう見ても文鳥が発声しているようだった。
AVの中で小太りの情けない面構えの絵に描いたような童貞があげるミュートしてほしさならグラミー賞3年連続受賞レベルの気色悪い喘ぎ声を、この文鳥は真似しだしたのだ。トロイア戦争も覚えられなかったくせに童貞の喘ぎ声のモノマネはテレビ局に売り飛ばしたいくらい上手かった。この瞬間、俺は永遠の不愉快を手に入れた。

なによりの問題は、文鳥の鳴き声がやや大きいことだった。程よく人の声に聞こえるようなボリュームだった。焼きたい。
四六時中あの情けない声を出し続けるものだから、ついに隣人からお手紙が来た。ドアの隙間から差し込まれた手紙には「お盛んですね」とだけ書かれていた。殺してやろうかと思った。

隣の奥さんがAVの音漏れに苦情を言いに来て発情……みたいなAVがあるが(童貞の夢のひとつである)、生憎当の隣人は俺と同じしがないサラリーマンの野郎だった。部屋の壁が薄いからなんとなく生活ぶりは垣間見える。どうやらインコを2羽飼っているらしかった。「モルディブ」と言うインコと、「ヤッタ!」と言うインコがいる。言葉のセレクトに対する疑問は知ったところで脳が快楽を得られる気配もないので特に気にしなかった。

彼は背は低いがミスチル桜井みたいな優男で、腹立たしいことに結構モテるらしい。週に2、3回は女が来るが、喘ぎ声の声色が3種類くらいあることを俺は知っていた。そのくせたまにデリヘルも呼んでいるらしい。殺すぞ。

「お盛んですね」紙はなんともこう、自尊心を逆立てる腹立たしさがあるものだった。動物嫌いをオーラで感じ取る猫の気持ちがなんとなくわかった。
このフラストレーションを引きずったまま(もちろん文鳥の喘ぎ声問題も解決しないまま)、糞みたいな気分で数日を過ごしたが、隣人宅からロマンポルノが聴こえたタイミングで頭の中のなにかが切れてしまった俺はおもむろに手帳の白紙のページをちぎり、インクの切れそうなボールペンを走らせた。

「マリちゃんとはどうなりましたか?」という紙切れが発端となったらしく、隣人宅からは大喧嘩の声が聞こえてきた。大喧嘩というよりは彼の下で「ミズキ」と呼ばれていた女が立て続けに金切り声を上げているだけなのだが。ああこれはまるで非常階段のJUNKOのようだ。糞うるさいがまぁ愉快である。その夜は安眠にさして貢献してくれなかった耳栓を数ヶ月ぶりに使い、心地よい眠りに就いた。

ちなみに「マリちゃん」とは彼がよく電話で口説いている女の名だ。部屋に来たことはない。彼はずいぶん入れ込んでいるようだが、手応えは全然ないらしい。
あの紙を書いているとき不思議な優しさに溢れていた俺は「マナミちゃんにしゃぶられてるときのほうが気持ちよさそうですね」とは書かないであげたのだけど、そっちにしてたらどうなってたかな。ふふっ。
彼はこちらの部屋と接した壁にもたれかかって電話をするし、ベッドもこの壁に隣接しているようだったのでわりとそのあたりの事情は筒抜けだった。地声のでかさが災いしたな。俺は金を貯めて早いとこ引っ越そう。さすがに壁薄すぎるだろ。

瞬く間に隣人との仲は険悪になり、復讐は何も生まないという漫画やアニメでよく語られる教訓を身をもって知ることとなった。ちょっと物音を立てるだけですぐ壁ドンしてくる。怖い。童貞だから物理が関わる喧嘩は苦手だ。2ちゃんねるでの喧嘩しか受けたくない。ちなみに勝てるとは言ってない。ぬるぽ

相変わらず文鳥は気持ち悪い喘ぎ声を真似し続けていた。新しい言葉を教えて塗り替えようと試みたが、こちらが何かを話すと露骨に無視してくる。鳥なりに強い''意志''が感じられた。ジョジョに出てきそうな鳥だなこいつ。うぜぇ。
あとはもうそれっぽい団体に何かにつけて虐待だと口うるさく言われそうな方法しか思いつかなかったので諦めた。というか「こんな卑猥な鳴き声にしてしまって!」と現状を虐待と捉えられかねない。この頃からAVを観るときは虚ろな目でヘッドフォンをしながら観るようになり、しばらくするとヘッドフォンをしながら日常生活を送るようになった。数日後、田舎の母親から電話がかかってきて「クール便で送った食べ物が宛名人不在で腐って帰ってきた」と怒鳴られた。なんにも言えねぇ。ごめんな。

AVを観ている間はエアコンをつけないようにしている。生々しい臭さがなんとも言えず興奮を掻き立てる気がした。あー気持ち悪い、俺。
でもなんだか今日は妙だ。暑すぎて意識が飛びそうになる。一通り落ち着いてヘッドフォンを外すと、妙に静かな部屋に横たわっていた。
午前11時。まだ夏休みだというのに、セミも鳴かない。あたりはやけに静まりかえっていた。