67 ゆるめるモ!さんチェキ会やってください

ほんとこれはまじで。

他所のことは知らないんですが、最近のゆるめるモ!ってチェキ会なしが結構多い気がします。
スケジュールの都合、といってもチェキ会削ってまで入れるようなスケジュールなのか?とか対バン相手のライブ中にできるやん?とかそもそもスケジュールの組み方下手すぎん?とかツッコミ所は多々あります。

考えがあってのことでしょう。優先するものの違いなのかもしれません。

自分はどちらかというと、「アイドルオタク」より「アーティストのファン」気質な気がします。
高校のころに行っていたライブといえばB'z、ポルノグラフィティMr.Childrenサザンオールスターズ……アリーナやドームを埋めるビッグネームばかりでした。
つまるところ、アーティストには会えないというのが大前提なのです。ともすれば曲や曲にまつわるエピソード、そしてライブとライブ映像。それがすべてでした。

アイドルのチェキ会ってのはなんてラッキーで素敵な事態なんだろう、とオタクになってから思いました。ましてや最初にハマったアイドルはその時点でもう物販でチェキが撮れないグループで、ライブに行けば物販で撮れるってのはゆるめるモ!が初めてだったんです。こんなことあっていいのか、と思ったりしたのです。

ただ先に書いた通り「会えないのが前提」の世界で生きてきたので、チェキ会なくてもまぁしゃあないか良いライブ見せてくれよな。で、自分は納得できる。
でもそうじゃない人達いっぱいいるな、って何年かオタクやってきて思いました。

どんなに音楽を真剣にやっていて実際に素晴らしいものを作り出していても、「アイドル」というフォーマットで活動をはじめてしまった以上、そのグループを構成するファクターの中で「音楽」はサブウェポンを超えられないんだなとひしひしと感じています。メインウェポンがなにかってそりゃメンバーそのものです。

これはファンにとっての比重の話です。アイドルオタクの多くにとって、「メンバーと会える」ことが最重要事項なのだと感じることが多いのです。チェキ会なし告知を見たあとのTLなんか見ていると。運営やメンバーがどんなに音楽を推しても、それは強制できることじゃない。人の気持ちなので。
言い方を変えると、曲に対する好きより推しに対する好きのほうがはるかにウエイトが大きいように感じています。

もちろん良い音楽良いライブあってこそですけど、それさえあれば満足ですよいいですよ、ってわけにいかない。
推しに会えないことが決まって落胆するオタクを幾度となく見てきました。もうないのが前提あったらラッキーくらいまで開き直ってしまってるオタクを見ると健気さに涙します。

推しに会えることをなによりのモチベーションに日々がんばって、何日も前からチケットを買って心待ちにしていたライブに来て、やっと会える!ってなったときに、本当に直前になって「チェキ会やりません」なんて告知される側の身にもなってくださいって話です。


とてもお若いゆるヲタさんがたくさん増えました。全国ツアーの未成年限定公演も大盛況のようです。

彼・彼女らにとってゆるめるモ!は憧れの存在です。
憧れの存在だけど、ライブに行けばその勇姿を見れて、チェキ券を買えば実際に会って1対1でお話ができる。夢のような話です。
でもそれができるんです。それがアイドルカルチャーの素敵なところだと思っています。

これは孤独と逆襲のセトリの件について糾弾したときにも同じこと言った気がするんですが、若い方々、なけなしのお金でライブに来るわけです。なけなしのお金なのでそもそも来れる現場も限られてる。部活や学校が忙しい、お金もない、でもなんとか都合つけて、やっと1回現場に行けるんです。特別なんです。いつもの現場が誰かにとってはひときわ特別な現場だったりするんです。
ライブ1回、対バンイベントだとするとだいたいチケットが発券手数料とかドリンク代込で4,000円~5,000円になりますよね。でもってチェキ券が1枚2,000円します。さらに交通費がかかります。自分の場合、高校時代はアルバイト禁止で月のお小遣いは5,000円でした。これでも裕福なほうだと思います。ライブに1回行くなんて、当時の自分からしてみればとんでもない一大イベントなのです。

せっかく来たのに、やっと来れたのに、やっと会えると思ったのに、今日チェキ会ないんだ。そうか。そんなもんか。ってなったりする。
良いライブがその落胆を吹っ飛ばしてくれているかもしれません。でもせっかくがんばって勇気も出して来たのにそれってあんまりじゃないですか。
若い方々に限らずですよ。社会人だって同じ。わざわざ遠征して来る方だって少なくない。程度の差はあれど、時間とお金を割いて大好きな推しに会いに行ってるんです。いつだって気軽なことじゃない。

しかもだいたい告知が突然じゃないですか。とっくにプレイガイドでチケット取ってるような、もうほんの数日前とかにされるじゃないですか。やらないなら告知の時点で言ってくれれば、それなら行くのはチェキ会あるときにしようとかそれでもこの日は楽しそうだから行こうとか選べるわけじゃないですか。最悪本当にどうしてもやむを得ない感じのスケジュールならせめてもっともっと早く知らせてほしい。


ものすごい売れて、通常のイベントやワンマンではチェキ会ができない規模になってしまった、とかならしかたないです。地上に出て上に行けばいずれはそうなります。寂しいですが喜ばしいことです。
ただ現状は、システムとして物販にチェキ会が存在します。だから当然のように期待して行くわけです。でもやらないことが多いのはなんででしょうね。


アイドルグループとして活動してきた以上、天地がひっくり返ってもチェキ会はやるべきだと自分は思ってます。もちろん体調不良で欠席とかは仕方ないですよ。そこはちゃんと休んでまた次の機会に元気な姿を見せてほしい。

アイドルというフォーマットで活動している以上、「アイドルのお客さん」が来るのが現場です。理念や思想もあるんだと思いますが、ファンがなにを期待し、あるいはなにがあったときに落胆しているのか、しっかり見てほしいと思います。小さなため息の積み重ねがいずれ雲の上まで届いてしまうことだってあるのです。


人手不足とかスケジュール組むのが下手だとかだったらそこはもう本当になんとかしてください…