49 楽曲派版ゴキゲン帝国 ~2ndワンマンを軸に楽曲派が語るゴキ帝の名曲たち~

いちほさんのMCの「みんな普通なんです」にすごいエモを感じて真面目にいろいろ書いてたのに目を離した隙にパソコンが勝手に再起動して全部消えたので気が向いたら話すね!!!!!!!

あとで、、、最後のほうとかに、、、流れが乗れば、、、、

 

 

劇場版ゴキゲン帝国とは・・・・・

「理不尽と戦う」をコンセプトに活動するアイドルグループ。
リーダーの白幡いちほが元芸人ということもあってか、ネタに走ることに一切の躊躇いがなく「しゃべらなければ可愛い」とも言われる人達。*1
昨年9月の始動以来様々なネタを振りまいており、過去にはオタクと撮ったチェキの売上だけで旅をしたり、最近ではコミケハンドスピナーのコスプレをして話題になったのも記憶に新しい。

 

楽曲についても非常に濃いものが多い。やたらと卒業しまくるアイドル界のあるあるを歌った「大切なお知らせ」「わかる」以上のことをなにも言えなくってバカになれるパーティーチューン「人の金で焼肉食べたい」などが代表曲。

これだけだとかなりネタ色が強いが、他にも「思い切っていやなこと全部やめちゃおう」と歌う応援歌「I NEET YOU」や、夏フェスの情景を歌った叙情的なロックナンバー「スタンドアップなどふざけているばかりではない真面目に良い楽曲も多数存在する。

これらの楽曲のいずれにも共通するのは、観る人聴く人をゴキゲンにするというスタンス。
これについてはリーダーでありコンセプターであり、多くの楽曲の作詞も自ら務める白幡いちほのブログから引用する。

ゴキ帝は音楽ジャンルのコンセプトは固めてません!
 
決まってるのは「ネガティヴをポジティブに変える」という歌詞のコンセプトだけ!
 
どんな人でもどんなジャンルが好きな人でも共感できる歌詞で壁を超えて繋がって一緒に理不尽と戦いたいな、という思いからです。

この通り、劇場版ゴキゲン帝国の楽曲は多種多様でありながらもわかりやすくシンプルなものが多い。

ロックやEDMなどライブライクなポップジャンルを重点的に攻めながらも、かつライブアイドルシーンをしっかり研究してきたことが伺えるももいろクローバーでんぱ組.inc、BiSといった地下アイドルブームを巻き起こした立役者たちから、90's~00'sのJ-POPといったさまざまなストリームから美味しいとこどりで上手いこと取り入れている印象がある。単純にとっつきやすい曲が多いということだ。
それでいて細かく聴けばなかなかエッジの利いたこともしているので、昨今楽曲レベルの向上が留まるところを知らない楽曲派市場のアイドルシーンの中にあっても引けを取らない上質な楽曲がそろっているので、楽曲派オタクのみなさんにもおススメしたいグループでもある。

なお、楽曲制作陣にはボカロPや、ゆるめるモ!などのライブアイドルシーンを牽引してきたグループの楽曲を多数手がけるハシダカズマ(箱庭の室内楽)などバンド勢も名を連ねており、楽曲に豊かな幅を持たせている。

そんな楽曲を持つ彼女らのライブパフォーマンスは型にはまらない破天荒タイプ。
クラップを煽るのにフライパンをおたまで叩いてたりが現れたり、落ちサビを歌うメンバーを他のメンバーが邪魔したりする。落ちサビは邪魔するものらしいよ。

そんな劇場版ゴキゲン帝国だが、実はびっくりするくらいCDを出していない。現在入手可能なものは単曲シングル「人の金で焼肉食べたい」のみ。しかも一部通販でしか全国流通していない。
それでも先日のワンマンライブでは400人以上を動員し大成功を収めた。まさに生粋のライブアイドルといえる。

そして11月、満を持して待望の1stアルバムがリリースされる。それに先駆けて今回は先日のワンマンライブのセットリストを辿る形で彼女らの楽曲を紹介していこう。ライブレポも多少兼ねた形で書くので、同時にゴキ帝の遊び心なんかも伝えていければと思う。

ちなみに当日のセットリストは下記の通り。

1.大切なお知らせ
2.I NEET YOU
3.GGT-ROCK
4.アイドルなのに
5.エゴサしてブロック
6.迷い道Melancholy
7.また君に番号を聞けなかった
8.カミサマ
9.深夜のラーメン最高
10.vs.MAD
11.スタンドアップ
12.千本桜
13.人の金で焼肉食べたい
14.すごいすごい優勝のうた
15.ストロベリーメルト
16.Nice to meetune
En1.スタンドアップ
En2.I NEET YOU
En3.GGT-ROCK

 

1.大切なお知らせ

登場したメンバーがまずは全員正座。ということはこれか千本桜だが*2、この日はまず動画が流れ出す。

セルフ運営とか言ってましたけど、私たちには上司がいます

アイドルだから可愛いことをやりたいのに変なこと*3ばかりやらされていました

など衝撃のネタ告白で初っ端から爆笑を誘い、ライブはスタート。

そう、今回のライブのタイトルはずばり、

   第一次ゴキゲン大戦

~ムカつく上司の倒し方~


【公式MV】劇場版ゴキゲン帝国 『大切なお知らせ』-MVコンテスト優勝作品-

ファンに映像素材を提供し、MVコンテストを行っていた楽曲。なんともウマいこの作品が最優秀賞に選ばれ公式新MVになった。なお旧メンバー版MVには推しが他界した経験のあるオタクが出演している。

オルゴールの音色とともにオタクが最も聞きたくないあのフレーズが語られ、そのしんみりとした空気を引き裂くようにヘヴィーなギターリフと「そんなん言うと思ったの?」という力強い切り返しから叩き込むライブの定番ロックナンバーだ。
重厚なサウンドとパワフルな歌声でフロアを沸かせる序盤から、アイドルらしいポップさと少し切ないメロディーラインで聴かせるサビへ続く構成は実に表情豊か。
ライブではヘドバンもあり、メンバーとの触れ合いもあり、楽しめる要素がとっても多い屈指の沸き曲なので、ライブの前にはぜひ予習しておきたい1曲だ。

ちなみに1番
Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビ
なのに対し、2番では
Aメロ→Bメロ→サビ
Cメロを端折ってそのままサビに繋げる構成になっていて、この繋ぎのコード進行が自分的にツボだったり、この部分の九軒ひびきの透き通るハイトーンがひときわ良かったりする。2:46くらいから聴いてみてほしい。

代表曲をワンマンライブの1曲目に持ってくるのはよくあるやり方だが、ライブのコンセプトに合わせた演出にバッチリはまる見事なオープニングだった。

 

2.I NEET YOU


『I NEET YOU』-Live ver.-(2017年元日ワンマン初お披露目映像)

これまた絶妙な選曲である。

先述した通りのポップな応援ナンバーで、ライブでの人気も非常に高い。ゴキ帝の中でもっともアイドルソングらしいかもしれない。

実は1stワンマン、2ndワンマンともにエンドロールにこの楽曲のインストver.が使われている。

この楽曲については多くを語るより白幡いちほのブログを引用したほうが良いだろう。

劇場版ゴキゲン帝国から毎日一生懸命働いてる人へ。
生きているとやることがたくさんたくさんになったり、切羽詰まって苦しいのに誰にも言えなかったり、何もかも辞めて逃げたくなったり。
 
そんなときは、逃げても辞めてもいい。
その経験もきっと自分をつくる大切な財産になる。
 
好きなことだけをして生きていくのは難しいけど、ゴキゲン帝国は限りなくそうでありたい!
君にもそうあってほしい。
 
1番大切なのは自分自身で、自分のペースで生きていいんだよってことを伝えたくて歌詞をかいた曲です。
案外振り返ってみたら意味ないって思ってたことに、価値があったりするな、って思ってる!
 
この曲がみんなの逃げ道になりますように。
…という私自身が1番この曲に助けられてるかも。

 

ゆるめるモ!の「逃げろ!!」テーマ的なところでよく似ているのかもしれない。というかコンセプトに共通点がある。「辛いときは逃げてもいいんだよ」と歌うこの曲は多くの人にとって救いになっているのではないだろうか。

この曲のキラーフレーズは「無責任に にいっ としよ」だと思っている。
このフレーズひとつにゴキ帝の理念信念が詰まっているような気がするのだ。

ライブにおいてはガチ恋口上があるが途中でキャンセルされる。*4

冒頭2曲で挨拶代わりの名刺曲を叩き込んだゴキ帝、素晴らしい幕開けだ。と思ったら!

3.GGT-ROCK


GGT-ROCK~歌詞付き~ AIF Live/劇場版ゴキゲン帝国

これもまたライブでの定番必殺アッパーチューン
え?もうこの時点でこの3曲やっちゃうの?という圧巻の攻撃態勢に度肝を抜かれる。

とにかく「解放」に重点を置いた、盛り上がるためだけの曲といっても過言ではない痛快すぎるロックナンバーで、とにかく盛り上がるやつ。
サークルでコール打ったりしてステージ観てないことも多いアイドルオタクの習性を逆手に取ったというかそのまま書いた曲で、「うちではそういうのなんでもアリ!楽しんだ奴が優勝!」というゴキ帝のライブに対するスタンスを明示している曲でもある。

この曲では「上司です」といってスーツを着たダッチワイフがフロアに投げ込まれ、あっという間に身ぐるみを剥がされてボロ雑巾のようになってステージに帰ってきた
メンバー曰く「ムカつく上司の倒し方、『オタクのとこに投げ込む』だったね~」

 

…うん、この時点でテーマ達成しちゃったんだけど。

 

4.アイドルなのに

ここからは比較的レアな曲が続く。冒頭3曲が代表シングル曲だとしたら、ここからはカップリングに入ってそうな曲たちだ。若干マニアックなところもある。

 泥臭いギターリフが印象的な、4ピースのシンプルなファンクロックナンバー
作曲を手掛けたれるりり「脳漿炸裂ガール」などで知られるボカロPで、ボカロのほうでは高速ファンクという感じだがこの曲はミディアムテンポで、男女間のドロドロを取り入れたドラマのエンディングにありそうな色気あるメロディーラインがクセになる。
歌詞を見ていくと、「アイドルなのに足が臭い」などまんまタイトル通りの内容にはじまり、「それでも叶えたい夢があるんです」と情熱的に歌い上げる、言うなればメタ・アイドル・ソウルな曲でもあることがわかる。そもそも曲自体アイドルらしからぬディレクションで、テーマ性が詞曲共にうまいこと絡み合った名プロダクトと言える1曲。ついでに言えば、白幡いちほ自身の90's J-POPからの影響もこの曲に見えるような気がする。


5.エゴサしてブロック

 一転して気の抜けた音色が踊るファニーなエレクトロポップナンバー。エレクトロはそんなに詳しくないので、電気グルーヴとかgroup_inouがまじめに可愛いアイドルソング作ったらこういう感じだろうな」と漠然と思った。

「ついつい嫌なもの見ちゃうことってあるけど、思い切ってブロック(遮断)しちゃお!」という、「I NEET YOU」のテーマ性を違った切り口で表現している楽曲。

細かいコールライブごとに変わる間奏のセリフヒップホップ的なアプローチのハンズアップパート真似しやすいかわいらしい振付など、がちゃがちゃと楽しいギミックが多数みられる見てるだけでもとても楽しい曲である。パフォーマンスまで含めたらちょっとエレクトロニカかもしれない?


6.迷い道Melancholy

 ハシダカズマ提供曲ということで、ゆるめるモ!わかる方には「箱めるモ!」っぽいと言ったらわかりやすいかも?*5
ミディアムバラードとは言いつつも、トラック自体はヒップホップっぽいというか、ぶっちゃけSPEEDのアルバムに入ってそう白幡いちほのソウルフルな歌声がコード感によくハマってなおのことSPEEDのミディアム枠っぽい。ライブでは滅多にお目見えしないまさに隠れた名曲

自分の居場所がわからず悩みながらもがんばっている女の子の歌で、モデルは九軒ひびきだという。

ゴキ帝唯一のゆったり聴ける曲で、振付もなく歌で聴かせるタイプだ。
前2曲と合わせ楽曲幅の豊かさを感じさせるパートになった。

 

7.また君に番号を聞けなかった


ゴールデンボンバー「また君に番号を聞けなかった」【OFFICIAL MUSIC VIDEO [Full ver.] 】

初期からやっているゴールデンボンバーのカバー。動画がないので載せたのは原曲のMV。

原曲はサンボマスターばりの青臭いドロドロした熱気全開のボーカルで、ラストの語りにいたっては根暗な少年を演じるときの大槻ケンヂみたいになっている、少年の青春の醜態的内情を明け透けにぶちまけた

あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙

って感じの曲なのだが、これをゴキ帝がやるととっても可愛らしい

ジョルジュ長岡よろしく腕をぶんぶん振りながらサビを歌う姿とっても可愛らしい

九軒ひびきなんてもうたまらん可愛さだけど、なぜか当たるととっても痛そうな気がする。(おにぎりは痛くなさそう)


8.カミサマ


『カミサマ』-Live ver.-(2017年元日ワンマン初お披露目映像)

ハシダカズマ提供曲のひとつで、こちらはファニーな電子音がオリエンタルなメロディーを奏でるリフレインが印象的な四つ打ちのアッパーチューン

メンバーの意見を取り入れカッコよくもありかわいさもおかしさもあるキラーチューンに仕上がっている。このBPMの速さでかつかなりクセになるというか、トランスしていけるタイプの曲だ。

そのオリエンタルなリフに合わせてか扇子を用いた振付が特徴的。1stワンマンのテーマであった「神」とも相まって(がっつりではないが)「和」のテイストを盛り込んでいる。

歌詞については特に「和」を意識したものではないが、シンプルで力強い言葉が忌憚なく勇猛に並び立つ

これについて白幡いちほはブログでこのように語っている。

自分たちの夢を自分たちで叶えるという強い気持ち。
いつでも光り続ける、走り続けるという覚悟。
どんな相手でも負けずに奪う心意気。
プライドを捨てて盗む貪欲さ。
歌い続け、踊り続け、笑い続け、遊び続け。
間違っていたとしても、自分を信じたものであればそれでいい、疑って笑うより、信じ続けて泣こう。

プライドとかないから。ガンガン引用するから。良いこといっぱい書いてあるし。
楽曲についての詳しいお話もこちらに↓

カミサマ(歌詞あり)|白幡いちほオフィシャルブログ「I am COOL JAPAN」Powered by Ameba

9.深夜のラーメン最高


はじめてでもたのしい!劇場版ゴキゲン帝国ライブ-2017夏-

(この動画の9:32~)

アニメ食戟のソーマの主題歌にも起用されたロックバンド「みそっかす」による提供楽曲。

一言でいえば、ゴキ帝のなかで最も節操のない超高速低偏差値お祭りナンバー!
ものすごいBPMと早口
で駆け抜ける「深夜のラーメンやめられない!」と言ってるだけのとにかく楽しむ以外の選択肢がないはちゃめちゃに愉快な曲
えげつないクローズドハイハットの連射に急かされるようにものすごい勢いで言葉を畳みかける、アドレナリンぶちまけ案件のやつである。

馬鹿になって楽しみながら推しが早口をがんばっている姿を楽しむのが王道だろうか。個人的には九軒ひびきの「メンマは割り箸じゃないんだよぉ~!」推しエアドラムもはかどるのでエアバンドマンのダイエットにもオススメ
10.vs.MAD


【キネマより速報!】劇場版ゴキゲン帝国からお知らせ!!

(この動画の終盤に新曲発表の告知文とイントロが少し入っている)

新曲!

「入れ替わりの激しいアイドルシーンに向けたストレス発散パワーチューン」と紹介されたこの楽曲は、ゴキ帝初のスラッシュメタル
終盤にはKISSの「Detroit Rock City」を彷彿とさせる祭囃子のようなビートも登場し、帝国有史以来最も暴れられる楽曲!

初披露の爆裂アッパーチューンから終盤戦をスタートさせたゴキ帝、ここからの勢いがすごかった。

しかしこの初披露でしか聴けていないので曲に関してはこれ以上は語れない!すまん!

楽しみに待とうな!


11.スタンドアップ

キネマワンマン前の主催ライブで先行初披露された、松隈ケンタっぽいエモロックナンバーわかんない人はBiSHの曲とかでんぱ組.incの「ブランニューワールド」とかああいうテイストなのでなんとなくわかって。

作詞は初の白幡いちほ・九軒ひびきの共同名義。歌詞のモチーフはひびき発信だった模様。

これについてはTwitterでめっちゃ語ったからそれまとめたの読んで

ゴキ帝の新曲披露の日に歌詞カードを予約特典でつけてくれるやつ、「スタンドアップ」で初めてもらったんだけど本当に好きな曲になったしなんか呼ばれて行ったような気がしてくる。歌詞の意味を咀嚼したいときは歌詞を手で書き写したり打ち込んだりするのだけど、昨日深夜にそれやってたらエモまった。

夏フェスを舞台に、ライブ会場では知らない人たちとも仲良くなれるあの感じ些細な枝葉の情景まで丁寧に描いて、でもライブが終わったら連絡先もSNSもお互い知らないまま別れて、ぜんぶ終わったあとは一人だしなにも残ってないけど、明日からの日々を送る自分は昨日までよりどこかゴキゲンになっている

だから一番最後のフレーズ「明日にはもう何もない 足跡だけが残るよ」の先にそういう''ゴキゲン''がある、っていうのがこの曲をゴキ帝がやる意味(歌詞コンセプトとのリンク性)も含めての自分の解釈で、物語をぜんぶ描き終えた本を閉じた後の無音の中に精神が詰まっているという内から来る熱さエモさのある曲だなって。

キネマはたぶん500~600人?*6あれだけの帝国民がいて、みんながみんなハッピーになれたあの空間、あれは本当に帝国民のみなさんが本当の本気で全力で楽しむ才能のあるめっちゃ良い人たちばかりだったからだと思うし、あの日オケでもやってかつバンドでもやる曲が既存の定番曲たちを差し置いてこの「スタンドアップ」だったことは(バンドスタイルの1曲目だった)、すごく大きな意味があるんじゃないかなって。みんながみんな最高に楽しみ合って明日からの日々がそれまでよりゴキゲンになるような余韻が残ってほしいみたいな願いとかなんかうまく言えないけどそういうのがあったんじゃないかって。

最初歌詞読んだときは「ゴキ帝にしてはなんか意外なテイストだなぁ」って感じてたんだけど、初披露の鹿鳴館からキネマまで観て、改めて歌詞を自分の手でスマホのメモ帳に一文字一文字打ち込みながらその切り口を観察してキネマの光景を思い出してたらこの期に及んでもいろんなものがこみ上げてきてて、しかもあの曲ってその前は初披露の鹿鳴館でしかやらなかったし一切音も動画も出さなかったから、あの場にいた9割の人があの曲を初めて聴いたんだよね。そういう場で、いくつか披露した新曲の中からスタンドアップ」だけを2回もやったのはかなりあのライブを語る上でのポイントなのではないかとか。

あのライブに関して特筆すべき曲といえばこれと、本編ラストで燦然と輝いた完全初披露曲「Nice to meetune」なんだけど、やはり新曲をハイライトにしてしまう実力と帝国民との信頼関係みたいなの、思い返しても最高潮だったな。

ゴキ帝ちょっとイロモノに見られるとこもあると思うから、アルバムがそういう人達にもしっかり中のハートが届くようになるきっかけになったらいいなぁ、と自分は思っている。本当にネタ的な面白さが掴みで自分は入っていったけど、それを上回るハートの熱さと信念があるグループだったもの。本当に好きなのはそういうのだから現場行くたび嬉しくなっていった。

……この曲アルバムに入らないってマジ…?*7

12.千本桜

 


新メンバーお披露目!これが新体制のゴキ帝ライブパフォーマンスだ!

(この動画の3:44~)

前2曲のスタイルの異なるロックナンバーの並びから一転、ここからはEDMが並ぶ。
CTS feat.初音ミクEDMバージョンのカバーで、ライブの超定番曲だ。

原曲は小林幸子もカバーするボカロ界のレジェンド楽曲だが、このバージョンは和とEDMを融合させたもの。実はとても相性がいい。
加えてパーティーチューンの似合うゴキ帝のレパートリーとしてもすっかり馴染んでいる。というかもしかしたらこのカバーこそが今のゴキ帝の下地を作っているのかもしれない。
13.人の金で焼肉食べたい


【MV】劇場版ゴキゲン帝国 『人の金で焼肉食べたい』

おそらくネタ的なところも含めて最も認知度が高い楽曲。いろんなアイドルが聴いている。
もう、すごい、バカ、おもしろい、最高!ってなるやつ。

これもまたEDMだが、基本的に「人の金で焼肉食べたい」と繰り返すことがメインの低偏差値楽曲で、おっさんの声でのコール&レスポンスも入っていてずいぶん力の入ったネタ曲になっている。アウトロなんかもうヘッドフォンの左でおっさん集団がひたすら「ゴチでーす!」って連呼してて笑うしかない

唯一CDリリースされている楽曲で、ライブでもお馴染みのキラーチューンになっている。
金のかかったレーザーでオタクたちが焼肉にされてゆくなか、やはりこの曲でライブを締めるのかと思っていたら*8全然そんなことはなかった。その先にこそ今のゴキ帝が見せる凄さがあった

 

14.すごいすごい優勝のうた


はじめてでもたのしい!劇場版ゴキゲン帝国ライブ-2017夏-

(上にも載せた動画だがこの曲は4:03~)

これもハシダカズマ提供楽曲。いやハシダさん一人で幅広すぎだろ。知ってたけど。

ファンファーレにはじまり、ファンファーレに終わる、劇場版ゴキゲン帝国の国歌……なのだが、その間に挟まれた曲の本編(?)はなんとミニマルディスコである。
B'zの「Calling」ばりの転調落差に初見ではかなりびっくりする曲かもしれない。

「みんな仲良くしろ!」というメッセージ性のある曲だが、「すごいすごい最高~」という偏差値を臨界点まで下げた歌詞のリフレイン脳死トランスキメられるこのミニマルディスコというジャンルを当て込むという、語弊を恐れず言うならば昏睡させて言うこと聞かせちゃうようなことを音楽的にやっていて、楽曲コンセプトの体現方法としてはゲームバランス的にクリア後にしか手に入らないようになっている最強武器のギミックをぶち込んだ荒業となっている。これについては「もうダメだ ダメだ ああ…」のパートを完全に同一句の繰り返しにすることで歌詞までミニマル化させているという時点で完全に確信犯だと思った。どういった手法で制作しているのかはわからないが、作詞段階でこれを無意識にやっているとしたら対曲に関する嗅覚がずば抜けていると言うほかない。

こんな感じなので、ライブに関しては深いこと考えず音の波に身を任せながら肩組んで声出して優勝しような!っていう形に。ゴキ帝の新型武器爆誕してた

比較的新しめの曲だが、代表曲をほぼほぼ使い切ったうえでこういった曲を挟むこのセトリの攻め方は自信の表れに他ならない。この日のライブ中、ゴキ帝は常に圧倒的だった

15.ストロベリーメルト


②最終未来兵器mofu 2015年6月1日モフ会激LIVE part2【和茶屋娘のお茶の間さいさい】モフ会・激 特集

(この動画の4:10~)

前身グループの持ち曲の中から、唯一ゴキ帝に受け継がれた歴史ある曲
そういった経緯もあってか、ゴキ帝にしては驚くレベルで二次元アイドル・アニソンらしいラブソングだし、楽曲についてもストリングスの取り入れ方などまさにアニソンという秋葉原が超似合う感じだ。*9

もちろんそういった明るく多幸感のある曲で、ライブにおいてもとても暖かく盛り上がる伝統的な1曲だ。
実は終盤パートの「千本桜」以降の並びで唯一EDMではないこのあたりを成立させるバランス感覚も見事だと言える。
16.Nice to meetune

本編ラストを飾った完全初披露の新曲かなりエモいMCに続けて披露されたが肝心のその内容を忘れてしまうのが自分である。感情の記憶だけはちゃんと残っているのだが文字起こしとかを記憶でするのには自分の脳構造は向いていない。。

これもEDMなのだが他のEDM曲とは毛色が違い、かなりエモーショナルでカッコいい、そして爽やかでめちゃくちゃ気持ちいい楽曲である。ダンスにも気合が入っていてただただカッコよかったし、ライブ中歌詞は全然聴き取れていないのになぜか泣きそうになっていたゴキ帝の真面目なガチ勝負曲なのだと思う。

なによりあらゆる代表曲・必殺勝負曲を差し置いて完全初公開のこの楽曲で締めたライブは、すさまじい感動と情熱と興奮と開放感を残してくれた。圧倒的なクオリティと附随する自信劇場版ゴキゲン帝国が秘めたポテンシャル・底力を堂々と見せつけてくれたし、それでもなお「まだまだこんなもんじゃないぜ?」ってベロだしながらスキップしていくような余裕も見える。観る側の予想や期待なんて一段も二段もすっ飛ばして「もうとっくに上のステージにいるぜ?」と言われているような気さえした

様々なネタも織り交ぜ笑わせ沸かせて充実の内容となったこの日のライブの最後にパフォーマンスされたこの曲は、ゴキ帝の明るい未来を予感させるに充分すぎるものだった。そしてそれは、応援する身としては何よりも嬉しいことではないか

曲に関してはライブ動画も本当につい先ほど公開されたばかりで、歌詞カードの頒布も来週のイベントからと発表された。

というわけでこれもまだ全然語れない!またな!

 

 

↓↓↓アンコール↓↓↓
En1.スタンドアップ
En2.I NEET YOU
En3.GGT-ROCK

この記事では曲語りがメインなので、本編でやった曲で構成されたアンコールはさらっとだけ紹介。

サプライズで初のバンドスタイルでのパフォーマンスが行われた。
会場の構造や準備の兼ね合いからかドラム抜きのツインギター、5弦ベース、キーボード編成
やはり生ドラムの迫力は欲しかったところだが、それを差し引いてもミュージシャンの演奏という呼吸がバックトラックとなると演者も観客もより熱をもってぶつかり合える。最後にしてすさまじい熱量だった。次はフルバンドでぜひ!

(ちなみに、バンドメンバーみんな刺青してるからラウド系のコワモテかと思ったら、「ゴキ帝」「GOKIGEN」ってマジックで大きく書いてるだけでした。芸が細かい!)

 

 

そんな感じです。お付き合いありがとうございました~

*1:しゃべっても可愛い?知ってる。

*2:千本桜の場合はメンバーがサングラスをかけたり立ち位置が違ったりする。

*3:ハンドスピナーのコスプレとか滝行をやったときの写真が流れる

*4:このときの九軒ひびきはとてもかわいいので必見である。

*5:「おこしてしまった?」「木曜アティチュード」「その他のみなさん」あたりのハシダ曲ミディアム枠にありそうなライン。

*6:後に発表あり、412人でした。

*7:ソースは公式の収録曲告知チラシbyぺろ。つ、つらい、、、

*8:知名度の一番高い曲をラストに持ってくるのはセトリの常套手段。盛り上がるし。

*9:このあたりのジャンルは妄想キャリブレーションが踏襲し後に昇華させたという地下アイドル界のちょっとした歴史もある。